洗車のポイント 手が届かないすき間汚れは、キッチン用品が効く!

ルーバーグリルのようなすき間ならまだしも、黒樹脂パーツの形状は意外にも凹凸が多く。汚れも残りがち。写真のフロントウインドウ下部などもまさにその一例だ。
ちょっとした溝やすき間など、一般的な洗車ツールでは対処可能な死角にはキッチン用品が意外に使える! カーケア応用編として、こんな亜流はどうだろう!?

頑固汚れもお手の物! 独自形状で力が伝わる!!

COZIT「キッチン汚れごっそりすき間職人(奥)/すき間汚れごっそり溝職人(手前)』。価格は前者が628円、後者が528円。

家庭用の掃除用品とクルマ用のそれとでは、明確な仕切りがある。洗車用品の大半は、主にツヤをともなう塗装ボディを対象とするためだ。ただ外装のなかでは未塗装のままとされる部位もある。黒の樹脂部品はその典型だろう。

当然、よく使われる材質を分析した上での専用ケミカル剤もあるものの、こと汚れ落としに用途を限れば、そこに家用ケミカルとの差異は小さい。一般的な洗車用品と比べると、この手のカーグッズはやや手薄な部分でもある。

ナイロン樹脂により、傷付けることなく汚れだけをかき出す!

そこで注目したのがこの商品。名前からもわかる通り、基本はキッチンを始めとするホーム用だ。最近のクルマは、手が届きにくいすき間や溝が増えているようで、洗車時における難所とも言われている。対応可能なカー用品もすでにあるものの、注目したのはそこにはないユニークな形状。硬質ナイロン樹脂を使うなど、作業対象への攻撃性が抑えられる点もいい。

日常的な洗車では見過ごしがちだが、あらためてクルマ全体を見直してみれば、あまりケアしてこなかった洗車の死角は多い。とりわけ窓の周辺は、継ぎ目に使われる黒樹脂パーツを中心に、そこそこ目に付く。

実際に使ってみれば、死角に対する力の入れやすさでアドバンテージがある。柔らかいスポンジやブラシでもすき間に入りはするものの、汚れを落とすまでは至らない場合が多い。すき間に入った汚れほど、頑固に固着する傾向があるからだ。

親指と人差し指に挟んでしっかり持てるグリップ部もいい。これならしっかりと力を加えられるのはもちろん、微細な力の加減も可能だ。

とりわけ、雨の排水路部分は絶好の作業場所。すき間や溝が多いのはもちろん、水路ゆえに汚れが運ばれ、堆積しがちとなるためだ。欲を言えば、さらなる細み設定等、バリエーション拡大があるとクルマ用にはいいだろうが、現状でも効果的に使える場所は少なくない。すき間汚れにお悩みの方にこそ、一考を薦めたい。

雨水の通り道になっているような溝部分は、汚れが溜まりやすく、しかも一般的な洗車では手が届きづらい。こんな場所にも当然有効だ。

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