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純正よりも短いスプリングに交換して車高を落とす
純正のサスペンションに組み込まれているスプリングを、短いスプリングに交換して車高を落とす=ローダウンする、その役割を担うのがダウンスプリング。
そもそも純正サスペンションは、ダンパーとスプリング、2つのパーツで構成されており、路面の凸凹や衝撃を直接的に受け止めるのが、バネやコイルとも言われるスプリング。一方、スプリングが受け止めた衝撃(振動)を吸収する役目がショックアブソーバーと呼ばれるダンパー。スプリングが伸縮しようとする力を、「減衰力」という抵抗で対抗し和らげる役目を持つ。乗り心地や走行性のをい維持するうえで必要不可欠な存在がダンパーとスプリングというわけだ。
そんなスプリングを純正よりも短くしたのがローダウンスプリングで、純正スプリングと置き換えることで車高を落とす仕組み。ローダウンのもっともオーソドックスな手法で、お値段も5万円以下の商品がほとんどで、コストパフォーマンスにも優れている。ローダウン量は商品によって異なるが、数cm程度で、車高を調整することはできない。
基本的には車種専用設計なうえ、グレードや駆動方式によっても対応の有無があるので購入前の適合確認は必須。またスプリングの素材や、巻き方、バネレートによっても乗り心地が変わってくるので、色々とこだわって選択することもできる。
乗り心地に影響するバネレートとは、スプリングの硬さのこと!
スプリングを1mm縮めるときに必要となるチカラ(重さ)の数値を表したのがバネレート。例えば「10kg/mm」というバネレートは、1mm縮めるのに10kgのチカラが必要ということ。数値が小さくほど柔らかく、高いほど硬い。ダウンサスの場合、純正よりも数kgアップされているモデルが多いが、基準となる純正レートを知らないとそれが硬いのか柔いのか、そもそも判断が難しいところ。乗り心地の目安として、メーカーに純正数値を確認するのもひとつの手段だ。ただし同じバネレートであっても、バネの太さや巻き数、スプリングの内径によっても乗り心地は変わってくる。ダウンサスの場合、色々なモデルを試すというのは難しいので、乗り心地に関しては、専門店のスタッフや実際に利用しているユーザーの意見を参考ににしたいところ。
[スタイルワゴン・ドレスアップナビ編集部]