オンロード&オフロードで試し乗り!
日本向けの新型トライトンは、ダブルキャブ+4WDのみの組み合わせで、1ナンバー登録になる。パワートレインは、2.4Lディーゼルターボ(2ステージ)と6速ATの組み合わせを採用している。
オフロードコースでは、高めのポジションが取れるトライトンをしてもボンネット先がうかがえないほどの急勾配もあったが、最大トルク470Nmを誇るだけあって2.1t級の巨体を軽々と持ち上げていく。しかも、ターボラグをほとんど抱かせずグイグイと加速。ディーゼルらしい音や振動が明確に伝わってくるものの、ピックアップというキャラにはマッチしていて許容できる人も多いはずだ。
またオフロードでは、安心して走破できるかが重要。ボディの堅牢さ、剛性感はすこぶる高く、220mmの最低地上高、アプローチ30.4度、ランプブレークオーバーアングル23.4度、ディパーチャーアングルは22.8度と余裕そのもので、足まわりもよく動くからモーグルを走破しても腹を打つ心配は無縁だ。スーパーセレクト4WD-Ⅱは、後輪駆動の2WDになる「2H」、フルタイム4WDの「4H」、直結4WDの「4HLc」、ローギヤ直結4WDの「4LLc」から状況に応じて選択可能。さらに駆動モードに応じて走行モードは、ノーマル/エコ/グラベル/スノー/マッド/サンド/ロックを用意。今回のオフロードコースでは、「4HLc」で大半をクリアできてしまった。上りの急傾斜(岩場)で再発進する際は「4LLc」に入れる必要があったが、日本の公道で走破できない道はないはず。
オンロードや高速道路では、後席も含めて乗り心地の良さが際立つ。リヤはリーフスプリングとは思えないほど、空荷で走ってもリヤの上下動は小さい。高速道路では若干ピッチングが大きめになるが、高速道路で流れをリードする程度の速度域であれば、コーナーでのロールの出方も自然で、運転していて気を使うシーンは少ない。前を向いて走っている限り、SUVに乗っているかのような乗用車感覚を味わえる。気になったのはパワステの軽さで、サイズ感にややマッチしていない印象を受けた。ただし高速域の直進安定性はしっかりと出ていて、山中を走る中央道のような高速道路でも楽に走破できた。
後席の居住性もピックアップとしてはかなり頑張っている。荷台長との兼ね合いでリクライニングはせず、後席の座面は海外では子どもが横になって休むという需要もあるそうで、やや水平基調だ。直立気味なのだが、大人が無理なく座れるシートサイズや足元空間を確保している。後席に子ども2人を乗せて、荷台に道具を満載してキャンプに出かけるような使い方、ウインタースポーツやマリンスポーツの相棒としての使い方においても最強のコンビになってくれるに違いない。
撮影車両
グレード名 | GSR |
全長×全幅×全高(mm) | 5360×1930×1815 |
室内長×室内幅×室内高(mm) | 1770×1540×1175 |
WLTCモード燃費消費量(km/L) | 11.3 |
エンジン排気量・種類 | 2439cc・直列4気筒DOHCディーゼルターボ |
最高出力[kW(ps)/rpm] | 150(204)/3500 |
最大トルク[Nm(kgf・m )/rpm] | 470(47.95)/1500-2750 |
乗車定員(名) | 5 |
タイヤサイズ | 265/60R18 |
価格 | 540万1000円(4WD) |
撮影車両
グレード名 | GLS |
全長×全幅×全高(mm) | 5320×1865×1795 |
室内長×室内幅×室内高(mm) | 1770×1540×1175 |
WLTCモード燃費消費量(km/L) | 11.3 |
エンジン排気量・種類 | 2439cc・直列4気筒DOHCディーゼルターボ |
最高出力[kW(ps)/rpm] | 150(204)/3500 |
最大トルク[Nm(kgf・m )/rpm] | 470(47.95)/1500-2750 |
乗車定員(名) | 5 |
タイヤサイズ | 265/60R18 |
価格 | 498万800円(4WD) |
STYLEWAGON(スタイルワゴン)2024年5月号より
[スタイルワゴン・ドレスアップナビ編集部]