4WD機能と7つのドライブモードで、様々な走行シチュエーションに対応するMITSUBISHI・TRAITON!

日本の公道はほぼ無敵!【三菱トライトン】トライトンの走破性は格別だった

約12年ぶりに日本市場での復活を果たした新型トライトンは、タフな悪路を軽々と走破するオフロード性能はもちろん、
オンロードでの快適な乗り心地など、走りの質感はSUVに匹敵するレベルにある。
舗装路、ダート、高速道路まで走行シーンを変えて試乗してみた。

オンロード&オフロードで試し乗り!

日本向けの新型トライトンは、ダブルキャブ+4WDのみの組み合わせで、1ナンバー登録になる。パワートレインは、2.4Lディーゼルターボ(2ステージ)と6速ATの組み合わせを採用している。

オフロードコースでは、高めのポジションが取れるトライトンをしてもボンネット先がうかがえないほどの急勾配もあったが、最大トルク470Nmを誇るだけあって2.1t級の巨体を軽々と持ち上げていく。しかも、ターボラグをほとんど抱かせずグイグイと加速。ディーゼルらしい音や振動が明確に伝わってくるものの、ピックアップというキャラにはマッチしていて許容できる人も多いはずだ。

またオフロードでは、安心して走破できるかが重要。ボディの堅牢さ、剛性感はすこぶる高く、220mmの最低地上高、アプローチ30.4度、ランプブレークオーバーアングル23.4度、ディパーチャーアングルは22.8度と余裕そのもので、足まわりもよく動くからモーグルを走破しても腹を打つ心配は無縁だ。スーパーセレクト4WD-Ⅱは、後輪駆動の2WDになる「2H」、フルタイム4WDの「4H」、直結4WDの「4HLc」、ローギヤ直結4WDの「4LLc」から状況に応じて選択可能。さらに駆動モードに応じて走行モードは、ノーマル/エコ/グラベル/スノー/マッド/サンド/ロックを用意。今回のオフロードコースでは、「4HLc」で大半をクリアできてしまった。上りの急傾斜(岩場)で再発進する際は「4LLc」に入れる必要があったが、日本の公道で走破できない道はないはず。

オンロードや高速道路では、後席も含めて乗り心地の良さが際立つ。リヤはリーフスプリングとは思えないほど、空荷で走ってもリヤの上下動は小さい。高速道路では若干ピッチングが大きめになるが、高速道路で流れをリードする程度の速度域であれば、コーナーでのロールの出方も自然で、運転していて気を使うシーンは少ない。前を向いて走っている限り、SUVに乗っているかのような乗用車感覚を味わえる。気になったのはパワステの軽さで、サイズ感にややマッチしていない印象を受けた。ただし高速域の直進安定性はしっかりと出ていて、山中を走る中央道のような高速道路でも楽に走破できた。

後席の居住性もピックアップとしてはかなり頑張っている。荷台長との兼ね合いでリクライニングはせず、後席の座面は海外では子どもが横になって休むという需要もあるそうで、やや水平基調だ。直立気味なのだが、大人が無理なく座れるシートサイズや足元空間を確保している。後席に子ども2人を乗せて、荷台に道具を満載してキャンプに出かけるような使い方、ウインタースポーツやマリンスポーツの相棒としての使い方においても最強のコンビになってくれるに違いない。

撮影車両

グレード名GSR
全長×全幅×全高(mm)5360×1930×1815
室内長×室内幅×室内高(mm)1770×1540×1175
WLTCモード燃費消費量(km/L)11.3 
エンジン排気量・種類2439cc・直列4気筒DOHCディーゼルターボ
最高出力[kW(ps)/rpm]150(204)/3500
最大トルク[Nm(kgf・m )/rpm]470(47.95)/1500-2750
乗車定員(名)5
タイヤサイズ265/60R18
価格540万1000円(4WD)

撮影車両

グレード名GLS
全長×全幅×全高(mm)5320×1865×1795
室内長×室内幅×室内高(mm)1770×1540×1175
WLTCモード燃費消費量(km/L)11.3 
エンジン排気量・種類2439cc・直列4気筒DOHCディーゼルターボ
最高出力[kW(ps)/rpm]150(204)/3500
最大トルク[Nm(kgf・m )/rpm]470(47.95)/1500-2750
乗車定員(名)5
タイヤサイズ265/60R18
価格498万800円(4WD)

STYLEWAGON(スタイルワゴン)2024年5月号より

[スタイルワゴン・ドレスアップナビ編集部]

待望のピックアップトラック「トライトン」が間もなく発売開始!|新車レビュー

12年ぶりに日本市場へ復活するトライトン。海外仕様にはシングルキャブや観音開きのクラブキャブ、駆動方式は2WDも用意されているが、日本仕様はダブルキャブ&4WD仕様が選ばれた。細かな点を含めれば数多くの仕様がある中、日本には三菱らしさをアピールするため、エンジンも装備も上位仕様からチョイスされている。なお、世界では装備を大幅に省いた仕様も用意している。

コンセプトカーといわず正式発売を! めっちゃクールな三菱トライトンの「SNOW SHREDDER CONCEPT」

東京オートサロン2024でもどでかいブースを準備して様々な「新提案」をした自動車メーカー。 新型車の速攻カスタムも含めて、ぜひ見てほしいクルマ達を厳選した!

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・三菱トライトンをJAOSが速攻カスタマイズ ・スキッドプレートなどアイアン系パーツ ・リフトアップサスペンションの製作を開発中

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