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中国最大級のアフターパーツ系イベント、東京オートサロン級の規模で開催!
今年で7回目を迎える中国の「GT SHOW」。上海から西へクルマで約2時間の蘇州市・蘇州国際博覧センターで開催された。今回は出展ブースが約1000社、出展車両約700台、来場者数約24万人と、東京オートサロンにも匹敵する規模で開催。出展ブースの約半分が海外ブランドで、日本でお馴染みの名前も目にした。基本的にはアフターパーツメーカーの出展で自動車メーカーはなし。展示車両は、中国車、欧米車、日本車がだいたい1/3くらいの印象。基本はチューニング系のストリート仕様カスタムが主流だったが、サーキット仕様などのレーシングカー的なカスタマイズも多かった。
スタイルワゴン的に注目したのはアウトドア系のカスタマイズ。車種的にはピックアップ系がかなり多く、オートキャンパー向けの提案が数多くされていた。中国ではまさにキャンプブームが来ているらしく、そういった背景も要因のひとつとして考えられる。
中国ではアルファードやレクサスLMの高級ミニバンが富裕層に大人気という話をよく聞くが、この会場では少なかった。ただ、都市部の街中を走っているクルマや駐車場に停まっているクルマは、ミニバンが数多く、中国市場の可能性を感じる部分だ。
ちなみに中国でのチューニング&カスタマイズは現地の人に話を聞くと「グレーゾーン」とのこと。現状、合法と非合法の線引きが明確にはなっていないのが現状だ。今年のGT SHOWの展示車両はほとんどが積載車での搬入と、これまでになかったルールも適応されていた。
最近は派手なホイールを履いているだけで目をつけられることも多いらしく、それでもクルマ好きはやっぱり交換をしたいので、なるべくシンプルだけど人とは違う、といった部分でカスタムを楽しんでいるみたいだ。実際、あるホイールメーカーでは、中国市場に向けて純正風のシンプルデザインを投入していて、それが人気を博しているとのこと。
そんな状況ではあるが、主催者は「クルマのカスタマイズが社会的に認知されるように、こういったイベント開催を軸に今後も活動していきたい」と語っていた。
とにかく分母が桁違いに大きい中国市場でカスタマイズがどんどん普及して行くことで、日本のカスタムシーンも世界的に注目されていくハズ。スタイルワゴンが中国で買えるようになったり、日中合同のアルヴェルオフ会とかもやったり。そんな可能性もゼロではないと、感じざるをえません!