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洒落たルックスはもちろん、オン/オフで卓越したパフォーマンスを披露
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TOYOTA/FJ CRUISER
トヨタ/FJクルーザー(GSJ15W型) 2010年11月発表
このルックス、この大きさ、このたたずまい。見た目だけで買ってしまいました! となっても誰も文句は言いますまい。あらためて取材車を眺めつつ、このなにやら突き抜けた感のある存在感にニヤリとしてしまう。
運転席に乗り込む際はちょっと大袈裟に言えば、どっこいしょとよじ登る久しぶりの懐かしい感覚だ。乗降性の善し悪しではなく求められた機能を優先するため。やはりFJクルーザーはSUVではなく“クロカン4駆”だと表現したくなってしまう。
運転席周りは骨太でやはり機能的。だが、最初に試乗したカラーパッケージの場合、ボディ同色パネルがあしらわれているため、ことのほかポップでもある。上手い演出だ。
走り出してまず感じるのは新鮮ともいえる前方視界。角度が立てられている上に短めのAピラー、横に広く天地は短く感じるフロントウインドウ、視界に入るボンネットの面積など、ひとつひとつにこのクルマならではの世界を感じずにはいられない。しかもけして視界が悪いことはなく、斜め前方やボンネットの見切りは、むしろしやすい方だ。
全モデル共通の4L V6エンジン+5速ATはパワー、トルクともに十分すぎるほどの実力で2t前後のボディ重量を苦にすることはない。もっと大味なテイストかと思っていたのだが、エンジンの吹け上がりやATマナーは良好。グレード感も兼ね備えた頼もしい走り味を醸し出している。
試乗したカラーパッケージは標準的なサスと17インチタイヤだったが、その乗り味は端的にいってソフト。大きめのロールを許すし、レーンチェンジなどでの揺り戻しもあるが、こうした走りのペースが妙に似合って感じられる独自の魅力がある。
これがX‐リアス&20インチタイヤのモデルになると、同じソフト系の乗り心地でもしなやかさを伴うテイストになり、コーナーリングではロールが抑制されて揺り戻しもグッと少なくなる。オンロード走行、特に高速道路のロングドライブなどでは、こちらの方がスタビリティレベルが上がるので走りやすくなるし、当然ながら安心感が高い。
今回の試乗は高速走行、ワインディングなどのオンロード走行だけだったので、もうひとつ設定されているビルシュタイン製モノチューブダンパーのオフロードパッケージの真価をうかがうことは出来なかったが、そのポテンシャルはかなり高いはずだ。
Dual vvt-iを採用し、高出力と高い燃費性能を実現した4LのV6エンジンを搭載する。
本革巻ステアやメタルカラー加飾のシフト&トランスファーノブなど、カラーパッケージはお洒落な仕様だ。
リアの観音ドアは90度の開口が可能。乗降性を容易にするとともにFJクルーザーの個性にもなっている。
スペアタイアを背負うバックドアは、わずかな力でも開閉が容易な横開き式(右開き)を採用する。
狭い駐車場ではオープンタイプのガラスハッチが便利。リアゲートを開けることなく荷物の出し入れが可能だ。
リアシートを倒せば奥行き1505㎜のスペースが出現する。開口部高も878㎜を確保し大きな荷物にも対応。
245/60R20タイヤと20×7Jアルミホイールの組み合わせは、“オフロードパッケージ”を除きオプション設定。
※記事の内容、価格、スペック等は2010年11月のデビュー当時のものです。その後の一部改良等で変更になっている可能性もあります。
[スタイルワゴン・ドレスアップナビ編集部]