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自動車取得税/自動車重量税の支払い額はゼロ!
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BEVって、税金が安いとか補助金があって、けっこうお得に買えるのかもしれない。でも、詳しく調べるのって面倒だしなぁ…。そんなふうに思っている人が少なくないのではないでしょうか。
まずは、税金です。新車を買う時、消費税を除いて3つの税金を払わなければなりません。ひとつ目は、環境性能割。以前は、自動車取得税と呼ばれていたものです。これについてBEVは非課税となり支払い額はゼロです。
ふたつ目は、自動車税。これには、新車登録した年度の翌年度分が軽減されるグリーン化特例がBEVに適用されます。これで「概ね75%」軽減となります。自動車税はエンジンの排気量で税額が区分されていますが、BEVは1000cc以下(2万5000円)と同じ扱いになっていて、そこから概ね75%軽減となり、実際の納税額は6500円になります。
3つ目が、自動車重量税。こちらについてはエコカー減税の対象となり、BEVは新車登録時と初回車検時に100%免税になります。
このように税金について、BEVはハイブリッド車、ガソリン車、ディーゼル車に比べてかなりお得です。ただし、グリーン化特例やエコカー減税については今後、BEV普及台数が増えていくと政府が税制について見直すことも考えられるので、あくまでも現時点でのことだと承知しておいてください。
次に、補助金です。大きくふたつあり、ひとつは国が実施するもので、もうひとつは県や市町村が独自に整備するものです。
こちらについても関係各省庁や地方自治体の事業方針や予算枠によって、その内容は変動します。また、基本的には年度予算によって補助金の総額が決まっているため、申請者が増えて予算を使い切ってしまうと当初期間の前に申請締め切りになる可能性もあることも忘れないでください。
その上で、これまで最も長く続いている補助金制度が、クリーンエネルギー自動車補助金です。経済産業省に関連する次世代自動車振興センターが実務を行っています。令和3年補正予算で2022年3月31日から申請を受付けます。補助対象は令和3年11月26日移行に新規に新車登録したクルマをもつ個人、法人、地方公共団体などです。補助額はBEV(軽自動車除く)は上限が65万円、軽自動車は45万円です。さらに、1500W/AC100Vの給電機能、または外部給電器で外部給電の機能がクルマにある場合、それぞれ85万円と55万円と上限が引き上げられます。
そのほか、地方自治体の補助金制度は地域によって大きな違いがありますので、お住まいの地域で確認してください。
とにもかくにもBEV車は新車購入時の税金が安い!!
●自動車取得税(環境性能割) 0円
●自動車税 75%減
●自動車重量税 0円
●さらに国の補助金が最大85万円 地方自治体の補助金最大45万円(東京都の場合)
著者PROFILE●桃田健史
1962年8月、東京生まれ。日米を拠点に、世界自動車産業をメインに取材執筆活動を行う。インディカー、NASCARなどレーシングドライバーとしての経歴を活かし、レース番組の解説及び海外モーターショーなどのテレビ解説も務める。日本自動車ジャーナリスト協会会員。
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[スタイルワゴン・ドレスアップナビ編集部]