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アウトドアブームにマッチしたSUVテイストなスタイリング
昨年11月に突如ティーザーサイトを立ち上げ→1月の東京オートサロンで参考出品→同時に予約注文を受け付け5月25日に発売(←イマココ)と、サプライズ感のある怒涛のスケジュールでデビューを飾った新型デリカミニ。
3月に開催されたプレス向けの事前撮影会で聞いたところ、その時点での初期受注は7000台を超えており、まさにスマッシュヒットと呼べる勢いを見せている。
それもそのはず、「デリカ」という三菱にとっては55年の歴史を持つ伝統ある車名を引き継いだインパクト、さらにはアウトドアブーム真っ盛りのトレンドにビタッとマッチしたSUVチックなスタイリング、それでいてベースは軽の売れ筋ど真ん中であるスライドドア付きスーパーハイトワゴンと、売れる要素てんこ盛りなのである。
東京オートサロンでは、さっそくアフター業界もビビビと反応を見せ、出品車両をあちこち計測してまわる業者さんが後をたたなかったそうだ。
確かにカスタマイズで個性を発揮し甲斐のあるクルマだけに、今から妄想を膨らませている人も多いことだろう。ここでは発表されたばかりの車両価格や装備類、グレード体系などをきっちりと整理していこうと思う。
ちなみに、既にお気づきの方も多いと思うが、厳密には新型デリカミニは「eKクロススペース」のビッグマイナーチェンジと言える存在だ。基本設計や主たる装備は同車から継承しているものも多いので、参考にしてもらえればと思う。
新型デリカミニのディテールチェック
まず外観は、半円形のLEDポジションランプを内蔵したヘッドライト、大きくDELICAのロゴが入るフロントバンパーとテールゲート、タフな印象を高めるブラックのホイールアーチなどが特徴となっている。
最低地上高はタイヤの外径が拡大した4WD車のみ10mm高くなっており、サスペンションもそれに合わせて縮み側の減衰力を最適化することで、路面への追従性を高めている。
内装はアイボリーのアクセントカラーを採用し、シートには撥水生地を使用。リアシートは320mmのロングスライドを設けることで、乗車人数や荷物の量に応じたシートアレンジが可能だ。
滑りやすい路面でも発進しやすいよう、電子制御で最適なトラクションを生み出すグリップコントロールを採用するほか、急な下り坂でも一定の低車速で下ることができるヒルディセントコントロールを標準装備。
また、衝突被害軽減ブレーキなどを含む運転支援機能のe-Assistを全車に標準装備するとともに、一部グレードには高速道路の同一車線運転支援機能のマイパイロットも搭載している。
グレード体系は自然吸気車の「G」とターボ車の「T」、それぞれに豪華装備を加えた「G Premium」と「T Premium」の合計4車種。全車に2WDと4WDが設定され、価格帯は180万4000円〜223万8500円となっている。
um」に関しては後席シートバックにも同様の素材を採用し、フロアを拡大させた時の防汚性と手入れのしやすさが向上。
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STYLEWAGON(スタイルワゴン)2023年6月号より
[スタイルワゴン・ドレスアップナビ編集部]