3人のモータージャーリストが公道で乗り比べ! Vol.2【新型アルファード&ヴェルファイア徹底解剖】

【新型アルヴェル試乗レビュー】ドライバーズミニバンを目指した新型40系ヴェルファイア、個人的にはターボで走りを楽しみたい!

いまディーラーでクルマを購入してもすぐには手に入らないので、自分の納得できるグレード選びが難しいかも!?
ここでは3人のモータージャーナリストによる試乗記を最速でお届け。
アルファードとヴェルファイアの違いに加え、
パワートレインや走りについても掘り下げているので、購入の参考にしてほしい。

話題の2.4Lターボ車の走りはいかに!

前型で販売比率が5%程度まで落ち込んだ時期もあり、新型ではアルファードに統合される案もあったところ、社内で猛反発の声が上がり、むしろヤングアットハートなユーザーに向けて、より個性が強調されることになった。

とはいえ、両車の見た目の違いはむしろほとんどなくなったよう見受けられ、新旧を比べてもメッキの面積もだいぶ小さくなっているが、走りの方はわかりやすく差別化を図ったことがすでに明らかにされている。それがどういう違いなのか気になっている人もいることだろう。とくに、3.5L V6エンジンに換えてヴェルファイアのみに設定された2.4Lターボエンジンへの関心の高さはかなりのようだ。

2.4Lターボエンジンはすでにクラウンなどにも搭載されているもので、それなりにスペックも高いだけあって、なかなか力強い。2トン超の重量級ミニバンとの組み合わせでも、十分に速さを実感することができる。

このエンジンは、決して速さをひけらかす感じではなく、いわゆるパンチを効かせたようにはなっていない。欧州勢のダウンサイジングターボ車に乗ったことのある人ならご存じだろうが、中間加速の良さを強調するかのようにモリモリとトルクが湧き上がる特性としているケースが多く見受けられるのと比べると、どちらかというと控えめな印象を受ける。

実用域の十分な動力性能を確保しつつ、踏み込むと伸びやかに吹け上がるように味付けされている。高級ミニバンとしての立ち位置を損なわないように、加速時に頭が揺すられて同乗者に不快な思いをさせないようにとの配慮もあってのことだろう。

フットワークもなかなか妙味だ。アルファードとの違いを整理すると、全車に19インチタイヤが標準設定となるほか、スプリング、ダンパー、電動パワステが専用にチューニングされるとともに、フロントにパフォーマンスブレースが追加されている。

アルファードからヴェルファイアに乗り換えると、走り始めてすぐに違いがわかる。路面への感度が高く、乗り心地ではいくぶん凹凸を感じやすくなっているものの、接地感も高まっていて、ステアリングにも手応えがあり、切ると俊敏に回頭する。

ただし、操舵応答性が高くてもクイックすぎて挙動が乱れやすいことはなく、同乗者に不快な思いをさせないような絶妙な味付けがなされている。

後席に座ってみると多少のコツコツはあっても決して不快に感じることはなく、むしろ振動の振幅が小さく収束が早いので、こちらのほうが好みと感じる人もいるように思えた。

2列目シートの乗り心地は、新たに採用された防振構造や2種類のパッドを適材適所で使い分けたことも効いているに違いない。

2.5Lのハイブリッド車は強力なモーターが生み出すトルクによる出足の良さが印象的である。エンジンの停止から再始動も意識しないとわからないほど静かだし、市街地を主体に使うなら、やはり走りがリニアで扱いやすく、経済的なハイブリッドに優位性を感じる。チューニングや重量の違いが効いてか、乗り心地は「Zプレミア」よりいくぶんマイルドに感じる。

ドライバーズミニバンを目指したヴェルファイアに対し、アルファードはこれまでどおりいかに快適な移動空間を乗員に提供できるかにこれまでにも増して注力したことがうかがえる。

「エグゼクティブラウンジ」のいずれも17インチタイヤを履く2WDとE-Fourをドライブしたのだが、やはりアルファードのほうが、気になるところがないという意味ではより万人向けのマイルドな仕上がりといえる。

快適であることに加えて、それほど俊敏ではないが、操舵に対する応答性に遅れ感はなく、ライントレース性に優れるという点はアルファードも変わりはなく、操縦性の面で物足りなさを感じることはほとんどない。

そのあたりは程度の違いで、ヴェルファイアもアルファードもどちらもそれぞれの立ち位置においてさじ加減が絶妙であり、それを実現できる新しいプラットフォームの実力がいかに優れているかの表れではないかと思う。

アルファードの2WDとE-Fourを乗り比べると、もとが2トンを超える高級ミニバンということもあってか、乗り味の差はそれほど感じられなかったが、どちらも快適な中にも、2WDはしっとりしなやかでE-Fourはソリッド感とフラット感において上回るように感じられた。

静粛性も全車共通してかなり上質に仕上げられている。とくにより凝った対策の施された「エグゼクティブラウンジ」は、1列目と3列目でも話しができるほど車内での会話の明瞭度が高いことには恐れ入った。

最近のトヨタ車は完成度の高さに感心することが多いのだが、新型アルファード/ヴェルファイアもまさにそうで、第一印象は上々だった。個人的にはヴェルファイアのターボが好み。販売比率はアルファード対ヴェルファイア=7対3を想定しているそうだが、もっと肉迫しそうな予感がする。

新型アルファード&ヴェルファイア徹底解剖 まとめはこちら

新型ALPAHRD&VELLFIRE購入ガイド より

[スタイルワゴン・ドレスアップナビ編集部]

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