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ジャパンモビリティショーは驚きの連続だった!
「スバルブースにいたら、急にあたりが暗くなり、奥から激しい光とともに円盤が現れました。もうパニック状態で、ただただ宇宙人にさらわれないことを祈るのみで」(40代会社員)
「こういう円盤はどこかで見たことがある気が。後にして思えば火星で働いていた時の愛車に似ていました」(30代大学生)
「あまり怖くなかったのですが、どさくさに紛れて付き合い始めたばかりの彼に抱き着いちゃいました。まだ手も握ってくれなかったので」(20代愛人)
ジャパンモビリティショー(以下、JMS)のスバルブースに円盤型の未確認飛行物体が現れたという情報を得て現地へ急行した取材班は、恐怖におののく多くの証言を得ることができた。未確認飛行物体の存在は噂レベルではなさそうだ。
しかし、宇宙人を見たという証言はなく、毎日複数回ほぼ決まった時間にその円盤が現れるなど、状況に疑問点は多い。核心に迫る情報や正体がつかめず取材もこれまでかと思かけていた時、情報屋からタレコミが。なんと「この円盤はスバルが制作したものだ」というのである。
にわかには信じがたい情報だが、否定されるのを覚悟の上でスバル関係者を直撃したところ「その情報は間違いありません」とあっさり認めるではないか。
情報がまったく洩れなかったことに驚くばかりだが、なぜスバルが謎の円盤を制作したのか。再び関係者に尋ねたところ「今後の移動ツールとしての可能性を感じ極秘開発していた」という。いわゆる「空飛ぶクルマ」であり、すでに栃木山中にある極秘施設にて浮上実験を済ませているというから驚くしかない。
こういった出展はモーターショーからモビリティショーへと路線変更したからこそ現れたと考えられるが、取材班はタイヤもついていない乗り物を「空飛ぶクルマ」と表現していいものかどうか悶々とした日々を送っていることはここだけの内緒だ。
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「市販が想定されるコンセプトが並ぶ」
「そこに山があるからだ」と答えたのは、「なぜ山に登るのか?」と問われた時の登山家ジョージ・マロリー。有名な言葉である。いっぽう昨今の登山業界をざわつかせているのが、「山の頂上はひとつだが、そこに到達する道はひとつではない」というキーパーソンの言葉だ。
標高100メートル未満の登山を専門とする著名登山家によると、「脱炭素という目標がだれにとっても変わらないが、それを実現する方法はEV(電気自動車)だけではない」という意味なのだという。登山家の間では「マルチソリューション」ともいわれるプランとのことだ。
何が言いたいかといえば、世界が脱炭素社会に向けてEVに全速力で向かおうとするなか、トヨタはEVをはじめ水素やカーボンニュートラル燃料などさまざまなプランで山の頂上を目指すということ。エンジンの可能性だって忘れないのだ。
とはいうものの、記念すべき第一回モビリティショーのトヨタブースやレクサスブースはEVが目立つ印象は否定できない。
これをどう判断するか? 「トヨタはEVも全力でやっていきますよ」というメッセージではないだろうか。いずれにせよ、トヨタの全方位戦略は規模の大きなメーカーだからこそ可能な戦略といっていい。我々も長い物には巻かれる人生を生きていこうと改めて襟を正した。
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STYLEWAGON(スタイルワゴン)2023年12月号より
[スタイルワゴン・ドレスアップナビ編集部]