微笑みの国タイからやってきた、GTGの新たなプロジェクトカー
群馬トヨタが東京オートサロン2024での市場調査を目的に出展したデモカーの目玉が、“GTG MV type Attactive”のプロジェクトネームを与えた謎のピックアップトラック。平面デザインのユニークなキャビンスタイルゆえ一見カスタムメイドかと思ってしまうが、これが実はれっきとしたトヨタの最新車種。といっても日本未導入の東南アジア専売車で、昨年11月27日にタイでデビューした「ハイラックスチャンプ」がその正体なのである。
このハイラックスチャンプは2人乗りの商用トラックで、トヨタがアジア新興国で2002年から行ってきた現地生産の多目的実用車プロジェクト“IMV”(Innovative International Multipurpose Vehicle)の原点回帰バージョン「IMV 0」の新たなグローバル戦略車。トヨタの東南アジア向け実用車の始祖「キジャン」の現代版オマージュをいく質実剛健なシングルキャビンと、あらゆるビジネスシーンに合わせた架装が可能な荷台の拡張性の高さを特筆としたマルチパーパスな貨物車なのだ。
今回のGTG出展車両は荷台にアオリのないフラットベッドのロングボディ車をベースに、アルミホイールやアンダーパネル装着などのライトなドレスアップを施したもの。オートサロン来場者の反響とアンケートを元にさらにカスタムコンセプトカーとして熟成を重ねていく予定で、メーカーへの日本市場への導入を強力プッシュする群馬トヨタグループの意欲的な試みとして今後の展開がますます楽しみな限りだ。
(PHOTO:FavCars.com)
PHOTO: 塩谷佳史 TEXT:金 秀樹
[スタイルワゴン・ドレスアップナビ編集部]