目次
Q.ワイドフェンダーやエアロパーツで変わるボディサイズはどこまでOK?
A.長さ12m、幅2.5m、高さ3.8mがまず基本!
エアロパーツやオーバーフェンダーで変わる可能性がある全長や全幅、そしてローダウンやリフトアップで変わる可能性があるのが全高だ。この数値、全長で±3センチ、全幅で±2センチ、全高で±4センチ以内の変化であれば無条件で車検OKとなる。市販の汎用フェンダーモールなどが片側+9ミリとなっているのも、左右に装着しても2センチ以内に収まるという理由からなのだ。逆に、この範疇を超えるようなボディサイズの変更となった際は構造変更が必要となる。また、ボディサイズには上限が決められており、長さ12メートル、幅2.5メートル、高さ3.8メートルを超えてしまうと登録NGとなるが、乗用車でこのサイズを超えるようなことはないだろう。
Q.グラフィックやラッピングは問題なし?
A.車検に影響を及ぼすことは全くない
ラリーカーやレーシングカーを模したボディグラフィックや痛車のようなラッピング、ボディカラーを変更するようなフルラッピングなど、ド派手で目を惹くカスタマイズを施している車両も少なくないが、結論から言ってしまうとボディカラーやグラフィック、ラッピングに関して車検に影響を及ぼすことはほぼない(一部全身メッキなどは判断が難しいので注意)。ただし、灯火類まで覆ってしまうラッピングなどは灯火類の基準がクリアできていないとダメ。また、公序良俗に反するようなデザインだと車検以外のところで問題となる可能性はあるので常識の範囲内で楽しもう。
Q.サンルーフを加工して付けたい!
A.取付方法に注意すればOK
Q.フェンダーはアリ、ナシ?出幅はどこまで?
A.車幅20mm以内はOK、ソレ以上も即×ではない
トレッドを広げることができたり、より太いタイヤやホイールを装着することができたりと運動性能の向上はもちろん、見た目の迫力でドレスアップ効果も高いワイドフェンダーやオーバーフェンダー。全幅の拡大は前述したように2センチ以内の変化であれば不問となる。初代レヴォーグの定番カスタムであるWRX STIフェンダー装着もカタログ値で見る限り+15ミリワイドとなる計算なので、そのままでOKということになる。逆にフェンダー交換タイプや貼り付けタイプなど、大きくワイド化がなされるようなものを装着した場合は構造変更が必要となる。構造変更は車検も取り直しとなるため、ワイド化をするなら車検のタイミングがオトクだろう。
Q.ウイングやカナードに決まりはある?
A.位置、幅などウイングには細かく規定がある
ウイングは確実強固に固定されていることは当然として、ボディの最後端・最外端からはみ出さないことや、ウイング部の最側端がボディの最も外側から165ミリ以上内側に収まっていることなどの規定がある。そのため、他車種のウイングを流用した場合などはNGとなる可能性も。また後付けのカナードに関しては突起物扱いとなるため、ほとんどが車検NGとなる。そのため、装着はサーキットなどクローズドな環境のみに留めておきたい。
Q.カーボンボンネットへの交換はOK?
A.材料置換を含め車検に通すことは可能
純正のスチール製に比べて非常に軽量にできているカーボン製のボンネット。軽量ボンネットへの交換は比較的ポピュラーなカスタマイズだが、平成22年9月以降に生産された車両に関しては歩行者頭部保護基準が適用となっていることを覚えておこう。市販品などへの交換の場合、純正のものと同等の安全性を持ち合わせていることをしっかり証明されているものであればOK。カーボンボンネット交換時はその点をしっかり確認するのがベスト。実際ガレージ34の86は、ボンネット、そしてドアもカーボン製に変更し公認をとっている。ドアの場合は乗員保護の観点から、通常のドアと同じ強度があることの証明が必要だ。
Q.補強パーツを着ける際の注意点は?
A.最低地上高に気を付ける!
Q.ルーフキャリアやヒッチメンバーを着けたい!
A.取付方法によって扱いが変わる!
けん引免許がいる場合もある!
ヒッチメンバーは2トン近い重量をけん引できる本格的なものも存在するが、けん引免許がなくてもOKなのはトレーラー部を含んで750kgまで。それ以上は免許が必要となる。
※本特集で掲載している車検の情報は、陸運支局ごとの判断などにより見解が異なる場合がありますのでご注意ください。また、 整備不良や不正改造の取り締まりと見解が異なるケースもあるので、ご自身の責任にてカスタマイズを行ってください。
▷令和版! 車検の◯と× まとめはこちら
SUBARU STYLE(スバルスタイル) Vol.9より
[スタイルワゴン・ドレスアップナビ編集部]