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室内高は低いけど広さは申し分なし!
未来の話ではなく、身近な存在として着実に増えつつあるEV。「キャンプや車中泊に行って充電は足りるの?」など、心配なことは色々あるが、EVの可能性を知るうえでも乗ってみたかったジャンルのクルマ。選んだのは日産アリア。今回乗った「B6」グレードは、66kWhのバッテリーを搭載し航続可能距離は470km。関東近郊のキャンプ場へ行くなら往復しても余裕だろうと、安心しきって出発した。
そんなアリアでの車中泊は驚くほど快適! そもそも荷室が広いうえ、後席を格納すると床面がほぼフラットになる。大人ひとりが寝転ぶスペースとしては長さが少々足りないが、前席を前方へスライドして出来る隙間部分へ踏み台とマットを収めることで問題をクリア。起き上がった時に天井へ頭をぶつけてしまったが、大人ふたりでの車中泊も可能なほど広い寝床を作ることができる。そしてEVならではの特権がエアコンを付けたまま寝ても安心ということ。ガソリン車の場合、車内に排気ガスが入り込んで一酸化炭素中毒を起こす可能性やエンジン音による騒音トラブルを招く場合があるため、エンジンをかけたままの車中泊は厳禁。しかしEV車はそれらの心配がない(※)。 エンジン音もほとんどなく(EVなのでそもそもエンジンではないが・・・)、エアコンを付けたまま一晩ぐっすり! アリアでの車中泊、サイコーでした。
※停車中にエアコンを使うとモーター音がかすかに聞こえる。今回、10m近く離れた場所でテント泊していた方に声をかけたところ「全然気づかなった」とのことだったが、状況によっては迷惑な場合も。キャンプを楽しんでいる人がまわりにいる場所は使用を控えるなど、マナーを守ることも重要!


室内サイズ(全長×全幅×全高):2075×1540×1170mm
大人ふたりが余裕で寝られる広々スペース
アリアは後席を格納するだけでほぼフラットな床面が出来あがる。しかも荷室+倒した後席背面の長さが約1600mm確保できるので、小中学生の子どもであればそのまま寝られそう。ただし大人の場合は少々短いので、前席を前にスライドさせ、後席と前席の隙間を利用するのがポイント。約450mm×450mmの隙間を上手く埋めてしまえば、あとはキャンプマットを敷いて就寝スペースが完成する。





奥行きが長くて床下収納も便利



奥行き:約950mm

奥行き:約1600mm

夏のエアコン全開走行は、電力消費量が一気に急増
日産の横浜本社からスタートし、都内の編集部に寄ってから向かった目的地は山梨県の本栖湖。目的地までの距離は約170kmなので、充電不要で往復できるかと思っていたが、30°超えの暑さが誤算。エアコン全開で走った結果、目的地に着いた頃には残電力量は39%に。カタログ値よりもかなり低い数値となったが、どうやら夏や冬の走行時のエアコン使用は消費電力にかなり影響を与えるよう。逆に車中泊で過ごした一晩、エアコンを付けたままにしていた際のバッテリーの電力消費は約10%。快適な夜が過ごせると考えればかなりお得!?




車中泊したのは「日産アリア」





【日産・アリア】での車中泊、編集部的評価は?
リラックス度 ★★★★☆
快眠度 ★★★★☆
疲れにくい度 ★★★★☆
今回の宿泊地【洪庵キャンプ場(山梨県南巨摩郡身延町)】
天気:晴れ
外気温:就寝時(23時) 15.2°/起床時(6時) 15.0°
▷車中泊&キャンプの相棒探し まとめはこちら
[スタイルワゴン・ドレスアップナビ編集部]