当時欲しかったあのクルマをプレイバック!【日産・NV350キャラバン(E26系前期)編】

打倒ハイエースで生まれた1BOX 日産・E26系前期NV350キャラバン(2012年6月〜2017年7月)【当時は高嶺!? いま気になる中古車の新車当時レビュー】

クルマ選びで迷うことのひとつが、新車か中古車のどちらを選ぶか。新車であれば、最新の機能を体感できるうえ、購入時にある程度自分好みにオーダーすることも可能。しかし現実的な予算を考えると厳しい場合も。一方、予算的にグッと抑えられるのが中古車だ。年式やクルマの状態によって金額は変わってくるが、新車当時買えなかった憧れのクルマが手の届く可能性もある。そこで、いま狙ってみたいクルマが登場した当時の仕様、そして試乗レポートをプレイバック。今回は日産・NV350キャラバン(E26系前期)。主要諸元表付き! 全長・全幅・全高、室内長、車重、最高出力や最小回転半径、乗車定員をはじめ、燃料タンク容量までわかります。

ライバル狙い撃ち! イメージを一新して新型デビュー!!

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NISSAN/NV350CARAVAN
日産/NV350キャラバン E26系前期 2012年6月デビュー

2001年の発売以来、11年ぶりのフルチェンジを果たしたキャラバン。

E26型となった新型はNV200に始まる商用車ラインアップのネーミングに準じ、新たにNV350キャラバンとして生まれ変わった。

ご存じのとおり、このクラスはトヨタのハイエースかキャラバンかの二者択一市場。とはいえキャラバンのマーケットシェアは長らくハイエースに水を空けられている状態だ。

そこで新型は「クラストップの低燃費」「堂々と存在感のあるデザイン」「広くて使い勝手の良い荷室空間」「従来の商用車にはない先進装備」という4つのアピールポイントを掲げ、巻き返しを図る内容となっている。

ロングボディのスリーサイズは先代と同一だが、フロントオーバーハングを140㎜短縮し、ホイールベースをまんま140㎜延長している。これは荷室長の拡大が一番の恩恵になっており、先代比+250㎜、クラストップレベルの3050㎜(バン・プレミアムGX・5人乗り)を実現した。なおスーパーロングボディは、先代比で全長+85㎜、ホイールベース+225㎜延長されている。

フロントオーバーハングの短縮により、エクステリアも変身を遂げた。先代では前突対応のクラッシャブルゾーンとしても機能していた短いボンネット部分がスッキリと切り落とされ、いわばワンボックスらしいフォルムに。

フロントビューはシャープな目力を感じさせるヘッドランプと立体感のあるアングルドストラットグリルによって豊かな表情を覗かせる。サイドビューはCピラーをガラスで隠し、ルーフサイドはドリップチャンネルを廃止するなどクリーン&スマートなイメージが際立つ。

全体的に先代より10歳以上若返ったかのような印象を受けるルックスだ。

コラムシフトからインストシフトに変更されたインパネまわりの好感度も高い。水平基調の2段構成としたデザインを基本に柔らかな面構成や要所にあしらわれた加飾パネルなど、全体にモダンな雰囲気。

大きなマルチセンターコンソールはパソコン操作が可能な広さで、内部にはA4ノートPCを収納出来る広さ、容量がある。一部グレードにはファインビジョンメーターを採用し、その中央にはバックビューモニターにもなる車両情報カラーモニターを備える。

インテリジェントキーやプッシュエンジンスターター、さらにHIDヘッドランプ&LEDポジションランプの設定など、実用的な先進技術を多数用意している。

バン・プレミアムGX・5人乗りの後席シートは5:5分割可倒式とし、長尺ものを積んでの3名乗車といったシーンに対応。上面が平らなホイールハウス形状やラゲッジサイドに多数設けられたユーティリティナット、NV200でも好評のユーティリティフックなど、荷室の使い勝手は大幅に向上した。

ディーゼルエンジンは先代の3L・ZD30DDTi型に代わり、新開発の2.5L・YD25DDTi型を搭載し、ミッションは4速から5速ATに変更。もちろんポスト新長期規制に対応したクリーンディーゼルだ。

その上、ZD30型を大きく上まわるトルクによるスムーズで頼もしい走りや低騒音、低振動を同時に実現している。燃費は先代比39%アップの12・2㎞/ℓ(JC08モード)だ。

ガソリンエンジンは、先代同様2LのQR20DE型と2.5LのQR25DE型だが、オルタネーター回生制御の採用や低フリクション化などにより、燃費・環境性能が引き上げられた。

なお、プラットホームは先代からのキャリーオーバーで前後サスペンション型式も変わらない。だがチューニングは新規に見直され、各々の仕様・グレードにマッチした操安性、乗り心地を実現しているという。
キャラバン・シリーズの5代目となる新型はホイールベースを拡大し、フロントオーバーハングを短縮。またCピラーをガラスでカバーし、クリーンな再度ビューを実現。リアスタイルは四角くスッキリした印象だ。



バン・プレミアムGXのコクピット。ブラック&グレーの2段構成でモダンな印象だ。メーター中央部には車両情報ディスプレイをレイアウト。バックビューモニターはオプションだ。



ブラック&グレーのコーディネーションを採用したバン・プレミアムGX。センターコンソールも大きい。リアシートは5:5の分割可倒タイプ。


広くて使いやすいラゲッジルームを実現。バン・プレミアムGX(5人乗り)では、ライバル車を凌駕する最大荷室長3050㎜を実現。


エンジンはクリーンディーゼルのYD25DDTiと、ガソリンのQR20DE/QR25DEの3タイプをラインアップ。

Rider(ライダー)もラインアップ!


NV350キャラバンの本命はコレ! といっても過言ではないのがライダーだ。もはやお約束のライダー顔を決定づける専用フロントグリルは、左右端にLEDデイタイムライニングライト(オプション/インテリアパッケージ車は標準)をビルトイン。バンパー形状は他と同一ながら、インテーク中央部に専用バンパーモール、下端にプロテクターを装着し、強いインパクトを放つフロントビューを形成する。リアには専用エンブレムが付き、サイドは専用デカール(オプション)が用意されている。ベース車はバンのDX/プレミアムGXとワゴンのGX。本革巻ステアリングや防水シート地などを装備するインテリアパッケージはプレミアムGXに設定。



アンシャンテ送迎タイプ


「アンシャンテ送迎タイプ」は「GX・スーパーロングハイルーフ10名乗り」と「DX・ロングボディ標準ルーフ10名乗り」(写真)の2タイプがベース。2+3+3+2のシートレイアウトになる。

※記事の内容、価格、スペック等は2012年6月のデビュー当時のものです。その後の一部改良等で変更になっている可能性もあります。

※スタイルワゴン2012年7月号より

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