いま注目の新型車! 街中だけでなく、高速での自動運転も体験してみた!

アクア、MIRAI、それから新型ランドクルーザーにも乗ってみた! 【トヨタブランド】オールラインアップ試乗会

トヨタのオールラインアップ試乗会当日は、朝からとびきりの快晴。久方ぶりの試乗会なだけに、初めて実車とご対面のクルマも……からの、気になっててまだ乗れていないクルマに試乗してきた。

思いのほか運転しやすかった、ランドクルーザーGRスポーツ

天候ってのは、1日違うとホントに天国と地獄。スタイルワゴンで申し込んでいた11月10日は雲ひとつない晴天だったのだが、これが前日だったらかなりの豪雨だったらしい。

天気に関して、つくづく自分の運の良さを感じる次第。

まず最初に試乗したのは、ランドクルーザーGRスポーツのディーゼル車。3トン近い車両重量で全幅は2mに近い巨体。指紋認証とかのかなりややこしい説明もうわのそらに、はたしてこんなデカいクルマ、おいらの手に負えるのかという不安にさいなまれつつ、エイとアクセルをおそるおそる踏むと、意外や意外、軽くすっと走り出すじゃありませんか。その瞬間、脳裏の不安はかなり消え去った。

加えて車幅感覚。いつもは5ナンバーミニバンに乗っているのだが、そこからランクルに乗り換えても、意外とスンナリ適応して走れているじゃないの。確かに、世田谷の一方通行&狭い道地獄でどうなのかは分からないけれど、でかいクルマという苦手意識はほぼ消し飛んだ。

感じるのはあくまでも人の方なのだけれど、それを感じさせる作りはクルマの方にあるわけで。撮影で走ったのは下道だけで高速は残念ながら試せなかったけれど、今度機会があったらぜひ走ってみたい。

GRスポーツはホイールが20インチのZXに比べると18インチ。オフロード性能を高めているけれど、タイヤのハイトがある分乗り味は逆にマイルドで、そこが街中を走っている時に良い感じだ。

コンパクトでも上質感漂う、新型アクア

次なるは、一気にデカいのからコンパクトへ、アクアに試乗した。アクアはハイブリッド専用コンパクトカーとして、世界で187万台が販売されている。燃費の良さ、環境への優しさ、取り回しのしやすさが人気の理由だろう。

初代のアクアはエッジを効かせたラインを多用した印象で、特にリアのデザインに違和感を感じていた。今回の2代目も基本的なデザインは先代を踏襲しているようだが、気になっていたリアは、曲面を巧く使った品のあるデザインで好感が持てた。試乗したのは最上位グレードのZ。

オプションの内装色COZY(ブラック×ダークネイビー)やストライプ柄ファブリックシート、10・5インチのディスプレイ等々でコンパクトな高級車然とした佇まい。お値段を見るとオプション込みで約280万円。うーん、高いのか? 安いのか? 走りの方は、これも撮影を兼ねた短い時間だったが、路面に吸い付くような直進安定性の良さと、走り出しのスムーズさが印象的だった。

新型のアクアからは従来型と比較してコンパクトで高出力なバイポーラ型ニッケル水素電池を採用しているのも、大きなアドバンテージだ。

高速では自動運転も体験

さて3台目は、今回最も乗ってみたかったMIRAIに試乗。スタイルワゴン的には対象外かもしれないが、私的には水素を燃料とするゼロエミッションビークルという点に惹かれる。

ところでMIRAIは水素から電気を作ってモーターを回す燃料電池車なのに対して、耐久レースで走っている水素エンジン搭載のカローラは、ガソリンの代わりに直接水素を燃料として使用しているという違いを知ったのは、つい先日のこと。まあ、私の知識はかなり浅いです。

MIRAIは2代目になってかなりカッコよくなったという評判だが、私的には初代のあの独特なスタイリングもかなり素敵だったと思う次第。で、今回試乗したMIRAIは、高度運転支援技術の「Advanced Drive」なる自動運転の機能を搭載しているので、是非体感して頂きたいと担当者から。

いやいや、水素を使用したFCV(燃料電池車)ってだけでも充分過ぎるのに、それに加えて自動運転まで、僅か1時間の試乗時間内でこなすのはムリと思って、慌てて「すみません、同乗してサポートして頂けませんか?」とお願いしたら快諾して頂けた。

MIRAIの最先端技術に、その技術を熟知した担当者も同乗とは、まさに鬼に金棒である。試乗時間ギリギリまで使って推奨コースを堪能した。

まず走りについては、私がいうまでもなく「踏んだ瞬間からトルクが立ち上がる」まさにシートバックに体が押しつけられる加速には圧倒された。Advanced Driveは、高速道路や自動車専用道路での自動運転を可能としたもの。

といっても常にというわけではなく一定の条件下。クルマからOKサインが出て実際にハンドルからも手を離してみたが、スムーズに走行するのは感動ものだ。ただしコーナーのハンドルの切り方やブレーキのタイミングとか、自分とは微妙に違ったりするので、逆にドキドキすることも。

この辺はAI技術を搭載しているのだから、ドライバーの癖とかを把握してくれないかなと思ったり……。逆なのかな、こちらが寄せていかないといけないのかしら……。また常に変化する道路状況に対して咄嗟に反応出来ないこともあるわけで、そこはドライバーの判断が必要になるのかな。人の側からの技術に対する理解と信頼と慣れが必要だなと。

今回の試乗会で感じたことは、トヨタの懐の広さ。テレビコーマーシャルで香川照之編集長が語るトヨタ社長の言葉「選択肢を増やす」をあらためて実感した。

ランドクルーザーは100%ガソリン&軽油エンジンだし、カローラやアクアはハイブリッドだし、試乗出来なかったけれどRAV4にはPHVの設定があるし、MIRAIはFCV(燃料電池車)。そして来年発売を予定しているbZ4Xは専用プラットフォーム初のEVだ。

何かに集約するのではなく、いろんな選択肢を持っている。それはパワートレーンだけでなく、クルマのジャンルもそうだし、そのジャンルの中のカテゴリー分けもそう。クルマはもっともっと面白くなる。そう感じた試乗会だった。

【トヨタ・アクア】

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「アクア、MIRAI、それから新型ランドクルーザーにも乗ってみた! 【トヨタブランド】オールラインアップ試乗会」の1枚めの画像

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「アクア、MIRAI、それから新型ランドクルーザーにも乗ってみた! 【トヨタブランド】オールラインアップ試乗会」の2枚めの画像
試乗したZグレードの内装はメーカーオプションの合成皮革パッケージを装備。内装色COZY(ブラック×ネイビー)が、実にお洒落だ。

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「アクア、MIRAI、それから新型ランドクルーザーにも乗ってみた! 【トヨタブランド】オールラインアップ試乗会」の3枚めの画像
ボディサイズはそのままにホイールベースを50mm延長。リアの居住空間や荷室を拡大している。

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「アクア、MIRAI、それから新型ランドクルーザーにも乗ってみた! 【トヨタブランド】オールラインアップ試乗会」の4枚めの画像
ロントコンソールのリア席側には非常時に給電できるAC100V・1500Wのアクセサリーコンセントが標準装備される。

SPEC 
試乗車:AQUA Zグレード
全長×全幅×全高:4050×1695×1485/室内長×幅×高:1830×1425×1190/
WLTC燃料消費率:33.6km/L/車両本体価格240万円

【トヨタ・MIRAI】

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「アクア、MIRAI、それから新型ランドクルーザーにも乗ってみた! 【トヨタブランド】オールラインアップ試乗会」の1枚めの画像

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「アクア、MIRAI、それから新型ランドクルーザーにも乗ってみた! 【トヨタブランド】オールラインアップ試乗会」の2枚めの画像
高速での自動運転では、ステアリングの手離しをはじめとして、モニターに自車付近の他車の動きが表示されたり、ドライバーの顔の動きや視線をモニターして運転をサポートするAdvanced Drive機能を体験できた。

SPEC 
試乗車:MIRAI Z“Executive Package Advanced Drive”
全長×全幅×全高:4975×1885×1470/室内長×幅×高:1805×1595×1135/
WLTC燃料消費率:135km/kg/車両本体価格860万円

【トヨタ・ランドクルーザー】

SPEC 
試乗車:LAND CRUISER GR SPORT(ディーゼル)
全長×全幅×全高:4965×1990×1925/室内長×幅×高:1955×1640×1190/
WLTC燃料消費率:9.7km/L/車両本体価格800万円

ちょっとユニークな1台も! 他にも色々なクルマに乗ってみました

【bZ4X】

【C+pod】

【C+walk T】

[スタイルワゴン・ドレスアップナビ編集部]

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