スズキ・ハスラーで車中泊してみた!軽自動車なのに就寝スペースが約210ミリで大人もしっかり寝られるってすごい!

スズキ ハスラーで車中泊|フルフラット時の段差やマットなどグッズ紹介

スズキ・ハスラーで車中泊をしてみました。車中泊と言えば、ハイエースやミニバン、キャンピングカーなど大柄なボディのクルマを想像してしまいますが、実は軽自動車での車中泊も人気なのです。最近の軽自動車って広いですよね。ハスラーはフルフラットにしてみてびっくり。なんと最大約210ミリもの長さのベッドスペースが作れるんです。本記事はそんなハスラーの“車中泊性能”と、お薦めのグッズを紹介しましょう。

ハスラーは車中泊やキャンプに人気

今回車中泊を体験したスズキ・ハスラーは無骨なヨンク感を持つ軽SUVです。黒い樹脂製のオーバーフェンダーを備えるなどちょっとワイルドな雰囲気と、街も似合うカジュアルでお洒落な雰囲気が共存した人気のクルマです。

初代は2014年デビュー。ワゴンRと共通のプラットフォームでしたが、アウトドアやレジャーを楽しむユーザーを狙ったアクティブなイメージでたちまち人気となりました。

現行モデルの2代目は2020年1月に発売開始。初代のコンセプトを受け継ぎ、丸目のヘッドライトやオーバーフェンダーなど、見た目的にはほぼ似ているが、見分けるポイントは新設されたリアクォーターガラスです。2代目ではホイールベースが35ミリ伸び、その分リアシートの居住性が上がっています。

そんなハスラーは、多くのアウトドアやキャンプ好きに支持されています。純正オプションには、多くのアウトドアに便利なギアが用意されており、実際キャンプ場などで見掛ける機会も多いですね。

ハスラー車中泊レビュー|フルフラット時の段差や就寝人数

今回は実車を借りだしての車中泊実体験。神奈川県のウェルキャンプ西丹沢にて、さっそくハスラーで車中泊をする際のフルフラット具合、段差の有無、就寝人数などをチェックしていきましょう。

ハスラーの車内スペースは見た目以上に広くて開放的

ハスラーは前席2名、後席2名の4人乗り。昨今人気のスーパーハイト系の軽自動車と異なり、見た目はしっかりとSUVフォルムなので、広さは期待できないかと思いきや、乗り込んでみて驚き。

前席、後席ともに頭上スペース、足元スペースは十分すぎる程に広い。後席もスライド機構が備わっているので、ラゲッジスペースを広げたい時、足元を広げたい時など自由自在。また、比較的立ち上がったウインドウにより、視界も含めて開放的だった。

ハスラーのフラットアレンジはとっても簡単

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「スズキ ハスラーで車中泊|フルフラット時の段差やマットなどグッズ紹介」の1枚めの画像
○フラットスペース長:約210センチ_後席は前倒し、前席はリクライニングすると、最も長さが取れる。大柄な人でも問題なし。

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「スズキ ハスラーで車中泊|フルフラット時の段差やマットなどグッズ紹介」の2枚めの画像
○フラットスペース長:約190センチ_前後席ともに前倒しするアレンジ。前席座面は前方向にはね上げ、フラットさを高める。

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「スズキ ハスラーで車中泊|フルフラット時の段差やマットなどグッズ紹介」の3枚めの画像
○フラットスペース長:約155センチ_後席はそのままで前席をリクライニングするだけとアレンジは簡単だが、寝るにはちょっと長さが足りなく、厳しい。

ハスラーで可能なフラットスペースの作り方は全部で3つある。全てがシートのスライドやリクライニング、前倒しのみなので、レバー操作だけで作り出せる。3タイプの違いは、フラットスペースの長さと段差の具合。最も広いスペースが取れるのは、前席はリクライニング、後席を前倒しする方法で、約210センチの長さが取れる。

ハスラーのフルフラットで段差はできる!?寝心地は!?

足を伸ばして寝るスペースは取れるが、フラットスペースの段差はどうか。約210センチのフラットスペース長を取れるパターンで説明すると、まず前席はリクライニングをすると、座面と背面の間に段差ができる。シートの構造上どうにもならないが、これは、折り畳み式のキャンプマットなどで高さ調整をすればOK。また背面もわずかに傾斜があり、寝る位置によっては腰から下が落ちるような状態になるので、このあたりもマットで調整したい。ラゲッジの樹脂製ボードも注意。フラットさで言えばあまり段差は気にならないが、樹脂製なのでそのままでは硬い。マットを敷いて、快眠を得よう。

ハスラーなら2人車中泊もできる!! 就寝人数は2人

ハスラーの乗車定員は4名だが、就寝目安は大人2人。運転席側・助手席側ともにフラットにすると、最小でも幅は約105センチあり、大人2人でもしっかりと寝られる。フラット部から天井までの高さは約86センチあるので、車内でくつろぐことも可能だ。ただし、完全フラットにすると、荷物の置き場所がなくなるので、車外で荷物を置いておけるようなタープなどは持っていくことをお薦めする。

ハスラーの車中泊で揃えたいグッズ・アイテム

ハスラーは、フルフラットにしただけでも十分車中泊はできるスペースはあるが、より快適な睡眠を手に入れるにはどうしたらよいか。ちょっとした段差を解消する、車外からの視線や光を遮るなどの役立ちグッズやアイテムがあれば、なおベスト!

オプションで車中泊に便利なアクセサリーが揃う

ハスラーはそもそもアウトドア色が強い、ちょっと無骨なSUVフォルム。純正のオプションアクセサリーでも、アウトドアや車中泊に役立つギアが多彩に揃っている。中には、老舗のアウトドアブランド「ogawa」とスズキがコラボしたカーサイドタープなどもラインアップする。車中泊に必要なパーツはすべて純正アクセサリーだけでも揃うので、ぜひチェック。

車中泊用マットがあればシートの段差が気にならない

大人が足を十分に伸ばせるフラットスペースがあるとしても、段差や傾斜があると、途端に寝心地は悪くなり、快眠は得られない。そこで必要なのが、車中泊に適したマットだ。ベッドマットやキャンプマットと呼ばれるモノだが、ある程度の厚みやクッション性があればOK。折り畳み可能なマットは、収納がコンパクトな上、細かな部分の段差調整に使えるので、便利。

サンシェードでウインドウをきっちりカバー

車中泊に必要なモノのひとつがサンシェードだ。ウインドウを覆うカバーだが、朝夕の日差し対策はもちろん、就寝時に車外からの視線や人の動きなどが気にならないので、安心して車中泊を楽しむことができる。車種専用設計のサンシェードであれば、ウインドウにぴったりとフィットし、快適な空間が作り出せる。リアはサンシェードの代わりにカーテンを使うという手もある。

その他にあると便利な車中泊グッズ・アイテム

マットやサンシェードは車中泊する上では欠かせないアイテムだが、他にも車中泊するならば持っておきたいアイテムは多い。まずはシュラフや枕。シュラフは季節に合わせたモデルを選ぶようにしよう。また、車中泊中にエンジンをかけるのはマナーとしてもNG。シガーソケット電源なども使えないので、スマホの充電や扇風機、電気毛布などを使うならば、ポータブル電源を持っておくと便利だ。

ハスラーの車中泊おすすめグッズ・アイテム10選

ディーラーで購入できる純正オプション以外にも、ハスラーで快適に車中泊をするためのアイテムは豊富に揃っている。これらをキャンプグッズと一緒に車内に積んでおけば、ハスラー×キャンプライフを満喫できるぞ。

ハスラーの車中泊におすすめのマット5選

いくらフルフラットになるとはいえ、ちょっとの段差や硬い部分があるのは仕方ない。実はこの“ちょっと”をしっかりと解消することが、快眠への近道。ハスラー車中泊に必要なマットお薦め5選を紹介。

スズキ純正アクセサリー/リラックスクッション

純正アクセサリーとして、クルマ購入時に一緒に購入することができるリラックスクッション。幅54ミリと1列分のサイズなので、車内に荷物を置きながらのソロ車中泊にはぴったりのアイテム。未使用時はクルクルとロール状に巻いて、ベルトで固定することでコンパクトに収納できる。

メーカースズキ
製品名リラックスクッション
価格(税込)2万5850円 
サイズ(ミリ)長さ2100×幅540×厚さ20
素材表皮:ポリエステル、クッション材:ウレタン
公式サイトhttps://www.suzuki.co.jp

フォレストオート×ボディドクター/FAFパーフェクトマット

医療用の床ずれ防止マットとして開発されたボディドクターを使ったパーフェクトマット。100%天然発泡ゴムを採用し、人の皮膚に近い弾力を持っているため、快適に安眠できる。マット内は2種類の素材を重ねたハイブリッド構造で、上段は正反発で体を支えるボディドクター、下段はフロアの凹凸を吸収するウレタンを内包する。マットは3枚セットで、連結はもちろん、個別に使うこともできる。

メーカー名フォレストオート
製品名FAFパーフェクトマット
価格(税込) 3万9800円 
サイズ(ミリ)長さ600×幅600×厚さ55(3枚セット) 
素材クッション材:ボディドクター&ウレタン
公式サイトhttps://www.forest-auto.com

シェアスタイル/車中泊マット

内蔵ウレタンフォームの反発力で自動的に吸気を行うエアマット。大型のダブルバルブを採用し、7〜8割程度までは30秒で膨らむ。バルブ部分には、逆止弁を採用し、排気中の逆流を防止。片付けもスマートに行える。収納は空気を抜きながらクルクルと巻いてバンドで固定。約300×700ミリと小さくまとめて付属の収納袋に入れるだけでOK。

メーカー名シェアスタイル
製品名車中泊マット
価格(税込)7980円 
サイズ(ミリ)長さ1980×幅640×厚さ100
素材ポリエステル、ポリウレタンフォーム
公式サイトhttps://www.share-style.co.jp

レヴォルヴァ/折り畳み車中泊マット

表面は通気性に優れ伸縮性のある高品質ハニカムニット生地を採用し、夏場でも快適なメッシュタイプ。裏面は高品質ポリエステルタフタ(撥水加工)生地を採用し、水や汚れに強いリバーシブルタイプ。厚さ13ミリと薄いが高発泡PEシートを採用し、断熱&緩衝性にも優れる。6つに折り曲げ収納はコンパクト。約600gと軽量なのも魅力。

メーカー名レヴォルヴァ
製品名折り畳み車中泊マット
価格(税込)3900円 
サイズ(ミリ)長さ1850×幅620×厚さ13 
素材表面:メッシュ生地、裏面:撥水加工ポリエステルタフタ生地、中身:PEシート
公式サイトhttps://www.sovie.co.jp

シンケ/フルフラットマット 汎用タイプ

車内全体を1枚のマットで覆えるサイズのフルフラットマット。サイズはS(1900×1200ミリ)、M(2000×1350ミリ)、L(2100×1400ミリ)の3タイプで厚みは全サイズともに50ミリ。ハスラーならばSタイプで十分。素材は撥水加工を施したコットン、高級感のあるPUレザー、低反発など5タイプ。収納時は4つ折りが可能。オプションで段差を埋めるマットも有り。※写真は他車種用の車種専用タイプ。

メーカー名シンケ
製品名フルフラットマット汎用タイプ
価格(税込) 1万5180円〜
サイズ(ミリ)長さ1900×幅1200×厚さ50(Sサイズ) 
素材表皮:コットンorPUレザー、クッション材:ポリエステルor低反発素材
公式サイトhttps://www.shinke-box.com

ハスラーの車中泊におすすめのサンシェード5選

フロントガラスを車内側からカバーして、日光を遮るサンシェード。車中泊の際は車外の視線を遮るのにも便利。ハスラー専用設計であれば、ガラス形状にぴったりとフィットするものもある。

スズキ純正アクセサリー/フロントプライバシーシェード

フロントガラス、フロント左右ガラスをカバーするプライバシーシェード。純正アクセサリーなのでディーラーで購入可能。遮光生地を採用し車外からは見えず、車中泊や着替えの際に便利。遮光生地とメッシュ生地の2重構造で、遮光生地部を開け、ウインドウを開ければ、虫が入ってこない車内でくつろぐこともできる。

メーカー名スズキ
製品名フロントプライバシーシェード
価格(税込)2万4200円
内容フロントガラス、フロント左右セット
公式サイトhttps://www.suzuki.co.jp

スズキ純正アクセサリー/リヤプライバシーシェード

こちらもスズキ純正アクセサリーとなるサンシェードで、リアガラス、リアサイド、リアのクォーターガラスの5枚分セット。フロント同様に遮光生地を採用し、プライバシー確保はばっちり。また、メッシュ生地との2重構造も採用しているので、フロント用と合わせて使えば、快適なくつろぎ時間を過ごすことができる。

メーカー名スズキ
製品名リヤプライバシーシェード
価格(税込)2万5300円
内容バックドア、リアクォーター、リア左右セット
公式サイトhttps://www.suzuki.co.jp

アイズ/マルチシェード フロントセット

マルチシェードは、アイズがラインアップする車種別設計のサンシェード。車種毎のウインドウの形状に合わせぴったりとフィットするのが特徴。装着は付属の吸盤でピタッとくっつけるだけ。夏には強い日差しを反射して車内の温度上昇を防ぎ、冬場は車外の冷気をシャットアウトし、気温低下を抑え、結露も抑制してくれる。リア用もラインアップ。※写真は他車種用。

メーカー名アイズ
製品名マルチシェード フロントセット
価格(税込)1万1000円
内容フロントガラス、フロント左右セット
公式サイトhttps://www.aizu-rv.co.jp

レヴォルヴァ/凄技シェード

車種専用設計のサンシェード。アルミ蒸着フィルムをスリット状にし、特殊な技法で織り込んだ生地は遮光率99.99%。夏の室温上昇、冬場の室温低下を防ぐ。サンシェードは吸盤取り付けが多いが、この凄技シェードは、吸盤なし!開いて窓枠にはめるだけでセット完了するお手軽さも魅力。レヴォルヴァのカーテンを後席に使えば、さらに快適さアップ。※写真は他車種用。

メーカー名レヴォルヴァ
製品名凄技シェード
価格(税込)1万1900円
内容フロントガラス、フロント左右セット
公式サイトhttps://www.sovie.co.jp

シェアスタイル/サンシェード

フロント左右、リア左右、リアクォーター左右、バックドアと1台分が全部入ったシェアスタイルのサンシェード。車種別専用設計で、取り付けは付属の吸盤を使ってウインドウに貼り付けるだけでOK。車内側はキルティング生地を採用しており、保温性を高めるとともに、雰囲気も良い。※写真は他車種用。

メーカー名シェアスタイル
製品名サンシェード
価格(税込)8980円
内容フロント、フロント左右、リア左右、リアクォーター左右、バックドア
公式サイトhttps://www.share-style.co.jp

ハスラーの車中泊グッズ・アイテムの価格比較一覧表

▼▼マット▼▼

製品名価格(税込)
 スズキ純正アクセサリー/リラックスクッション 2万5850円
 フォレストオート×ボディドクター/FAFパーフェクトマット3万9800円 
 シェアスタイル/車中泊マット7980円 
 レヴォルヴァ/折り畳み車中泊マット3900円 
 シンケ/フルフラットマット 汎用タイプ1万5180円〜 

▼▼サンシェード▼▼

製品名 価格(税込)
 スズキ純正アクセサリー/フロントプライバシーシェード2万4200円 
 スズキ純正アクセサリー/リヤプライバシーシェード2万5300円 
 アイズ/マルチシェード フロントセット1万1000円 
 レヴォルヴァ/凄技シェード1万1900円 
 シェアスタイル/サンシェード8980円 

【Q&A】ハスラーの車中泊について多い質問

以下では、ハスラーの車中泊について多い質問・疑問に回答します。

Q. ハスラーのグレードAは2人での車中泊は難しい?

ハスラーの場合、4名乗車ですが、フラットスペースのサイズからすると、快適に寝られるのは大人2名まで。フラットスペースの幅は最小でも105センチあるので、2名なら問題無く寝られるでしょう。また、フラットスペースから天井までの高さが約86センチあるので、開放感が高いのも魅力です。また、今回撮影した車両はすべて2代目の現行ハスラーですが、初代ハスラーでは、Aグレードという廉価モデルがありましたが、こちらは後席を前倒しした時に結構な段差ができるなど、クッションの置き方に工夫が必要かもしれません。

Q. ハスラーを車中泊用に改造するとしたら、どんなポイントがある?

ハスラーは車内が広いといっても軽自動車。ミニバンや通常のSUVに比べるとラゲッジスペースなど狭い部分もある。車中泊やキャンプは荷物が多いので、例えばルーフキャリアなど積載スペースが増やせるようなカスタムがお薦め。また、車中泊をする際に便利なのが、車内照明。純正のままでは暗いので、ルームランプをLEDなど明るいモノに交換するのもお薦めです。

Q. ハスラーの車中泊用マットの自作に必要なものは?

車中泊時に使うマットは、車種専用の物が少なく、自分で作っちゃおうと考える人も多いと思います。汎用品を使うよりも、ハスラーにぴったりなサイズのクッションの方が、使い勝手は良さそうですよね。マットを自作するのに必要な材料は、まず段差解消・硬さを抑えるためのクッション材やスポンジです。これらはホームセンターに行けば手に入ります。自分にあった硬さや厚みを作り出すために、いくつかの素材を重ねてみるのも有りですね。クッション材のカバーには汚れを拭き取りやすいPVCなどの合成皮革がお薦めです。

ハスラーで車中泊を楽しもう!

さて、ハスラーで車中泊をするためにフラットスペースを作るアレンジ方法や車中泊にお薦めアイテムなどを紹介してきましたが、運転がしやすいコンパクトなボディ、軽自動車とは思えない車内スペースやフラットスペースの広さなど、ソロや2人で車中泊を楽しむクルマとしてはかなりお薦め。自分なりのギアを揃えて、ハスラー車中泊ライフを楽しんでみて下さい。

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