正しいシートポジションとは?【カスタムでもっとドライブを楽しくする】

正しいシートポジションって知ってます!? ドライブを快適にするために今できること

ドライブに限らず、長時間座っていれば誰でも疲れる。でも、なるべくなら疲れないようにしたいと願うのは、クルマを運転するすべての人の悩みだと思う。ここでは、疲れにくくするためのノウハウを紹介していこう。

長く走っても疲れないのはシートポジションが決め手

この運転姿勢でOKなのか、解説していこう!

姿勢も大事だけど、実は座面が重要

運転をするとき、みんなはどんな姿勢で運転しているだろうか。ステアリングを抱えるように握る人、あるいは片手が届けばいいといわんばかりにシートを寝かす人など様々。

そういった座り方は、視界が悪かったり、操作に影響が出たり、あまりよくない。当然、長時間の運転に向いているとはいえない姿勢だ。

では、正解はというと「人によって合う合わないもありますが、疲れにくいのは自動車教習所で習うような姿勢です。ただ、その姿勢をしていても厳しいときがあるんです。それが、シートの形状。とくに大事なのが座面で、この大きさが合わないと、運転しにくくて疲れやすくなります」とトライアル・岡田さん。

例えば、コンパクトカーは女性向けに座面が小さめで、高身長の男性が座ると太もも裏を支えきれず、操作に無駄が出てくる。逆に、座面が大きいクルマに低身長の人が座ると先端にふくらはぎが当たって血行が悪化し、長時間運転できないこともあるという。

それらを含めたシートポジションを見直すことが、実は快適にドライブを楽しむコツ。

「以前、純正シートが合わずにクルマを買い換えたケースもありました」と岡田さん。それほどシートの合う合わないは重要ということ。純正の調整幅や形状で合わない場合は、レカロを検討してみるのもありだ。

基本は立ったまま座った姿勢

■■正しいシートポジションとは■■

〇 体の各部位をしっかりと支える
頭から背中、腰、そして太ももまでしっかりシートに支えられているのが正解。純正シートは万人に合わせるための設計になっていて、高身長や低身長の人は、どうがんばってもベスポジにならないことがあるのも難点かもしれない。
× 首を前に出す姿勢も実はNG
背もたれを倒した状態で、首を前に出した姿勢。実はコレ、ヘッドレストが前に出ている最近のクルマに乗っている人に多いシートポジションだったりする。ヘッドレストを避けるため仕方ないかもしれないが確実に肩こりを起こす。
× 背もたれ倒しすぎは危険
よくあるパターンが、背もたれを倒しすぎている場合。首から腰までをシートにしっかりと預けると、手が伸びきってしまう。この状態は、疲れにくいかもしれないが、前方も見えないし、ステアリング操作もしにくく危険。絶対やめよう。
純正のシートは万人向けのため、身長が高い人や低い人は、座面が合わないことが多い。合わないとちょっとの移動すらキツいケースも。

▼▼太ももをしっかりとシートで支えるイメージで▼▼

背もたれの方が重要と思いがちだけど、実は座面の方が大事。というのも、体重を支えるのは座面だから。お尻を深く腰掛けた状態で、お尻から太もも裏まで座面が均等に接するようにセッティングするのがコツ。例えば、ミニバンの場合、どうしても足を下ろす感じになるけど、座面の高さが変えられないと太ももが浮いてしまう。姿勢が安定しにくくなるのだ。

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「正しいシートポジションって知ってます!? ドライブを快適にするために今できること」の1枚めの画像
レカロのシートレールで前方をリフトアップすることで座面との接地が増えた。たったこれだけのことで、運転がラクになるのはスゴい。

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「正しいシートポジションって知ってます!? ドライブを快適にするために今できること」の2枚めの画像
レカロのシートレールで前方をリフトアップすることで座面との接地が増えた。たったこれだけのことで、運転がラクになるのはスゴい。

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「正しいシートポジションって知ってます!? ドライブを快適にするために今できること」の3枚めの画像
シートレールをフラットな状態で座ると、膝裏に若干空間ができてしまう。長時間運転時に姿勢が不安定で、疲れやすくなるのだ。

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「正しいシートポジションって知ってます!? ドライブを快適にするために今できること」の4枚めの画像
シートレールをフラットな状態で座ると、膝裏に若干空間ができてしまう。長時間運転時に姿勢が不安定で、疲れやすくなるのだ。

▼▼シートポジションを決めたらステアリングも微調整▼▼

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チルト_下げ

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チルト_上げ

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テレスコープ_前方

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「正しいシートポジションって知ってます!? ドライブを快適にするために今できること」の4枚めの画像
テレスコープ_後方

ほとんどの場合、シートの調整だけではドラポジを合わせるのは困難。シートの位置を決めたら、それに合わせてステアリングを調整する必要がある。多くのクルマは、ステアリングの上下(チルト)と前後(テレスコープ)が調整できるはずなので、操作に支障がなく、前方やメーターの視認性がいいポジションを探そう。

▼▼よりベストなポジションを求めるならコレ! サイドサポート低めでミニバンにもオススメ▼▼

レカロ・SR-7F GK

スポーツシートのスタンダードモデルSR-7をベースに、乗り降りしやすいようにサイドサポートが低いフラットタイプのシートクッションを採用しているのがポイント。ミニバンやSUVのように、シート位置が高いクルマでも扱いやすい。シートクッションの形状や硬さ、深さなどを最適化することで使い心地にこだわったモデルだ。詳しくはレカロのプロフェッショナルがいるトライアルへ!

【PARTS SPECIFICATION】
価格 10万6200円~

トライアルではシートの加工もOK!

トライアル 岡田さん/「座面の大きなクルマに、背の低い方が座る場合、どうしてもおしりを前にして座ることが多く、猫背になりやすいです」と岡田さん。シートの重要性を知るプロフェッショナルだ。

取材協力 トライアル

レカロシートを腰痛対策と捉えた施工で高評価を集める。遠方からのお客さんも多く、最近では腰痛を抱えがちなトラック乗りが相談にくるという。

住所:大阪府堺市美原区丹上87-1
電話:072-369-3539
営業時間/10:00~19:00
定休日/水曜日
https://www.trial.co.jp

[スタイルワゴン・ドレスアップナビ編集部]

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