ボディやエンジンの違いで、50種類のバリエーション!
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ハイエースを購入する際に悩み所なのが、ガソリン車とディーゼル車のどちらを選ぶか。乗用車的な使い方をされることが多いワゴンは2.7ℓガソリン車のみだが、貨物車扱いのバンは2ℓ/2.7ℓガソリン車に加え、2.8ℓディーゼルも用意される。燃費面は軽油を使うディーゼルのほうが有利だが、車体価格はガソリン車と比べて50万円ほど高い。
荷物を沢山載せたりベッドキットを組んでキャンパー仕様にするなら、トルクフルなディーゼルがオススメ。ただガソリン車にはない特有の音や振動は出るので購入前にはチェックしておきたい。
また快適性についてもバンとワゴンでは異なる。荷物を沢山載せることを目的としたバンは、足まわりも硬め。シートも簡素でロングドライブ向きではない。沢山の人を乗せるためのワゴンのほうが、足まわりもやわらかく、不快な突き上げ感は抑えられている。
グレードは、ベーシックな「DX」と装備を充実させた「GL」や「スーパーGL」などが用意される。DXはドアミラーが手動なほか、スマートエントリーやイージークローザーなどがオプションでも選べないので要注意。内・外装の加飾も省かれていたりする。
モデルやグレード、ボディ形状やエンジンにより、なんと50種類にも達するハイエース。用途や予算にあった理想の1台を選びたい。
4型以降で採用された2.8ℓディーゼルは最高出力151㎰、最大トルク30.6kgf/mを発揮。それでいて燃費も10km/ℓ以上と良好だ。
コモンレール式燃料噴射システムや可変ノズル式ターボ採用により低騒音、低振動化。昔のディーゼルと比べるとかなり快適になった。
シーケンシャルシフトマチック付きの6速オートマを全車に搭載。2WDのほか、雪道などで有利なフルタイム4WDも設定される。
フロントがダブルウィッシュボーンで、リアはリーフ式。バンとワゴンではレートが異なる。バンはリアの突き上げ感が出がちなので、社外品を入れて乗り味を改善するのも手だ。
滑りやすい路面などで車体の挙動の乱れを感知し、ブレーキとエンジンを制御。車体を安定させるVSCも装備する。悪天候時にうれしい安全装備だ。
タイヤのロックを抑制するABSシステムは、クルマの状況に応じて4輪のタイヤに適切な制動力配分を行うEDB機能を搭載。また緊急時には強い制動力を発揮させるアシスト機能も備えるなど、安全性を高めている。
坂道でのスムーズな発進をアシストするヒルスタートアシストコントロールも搭載。ブレーキからアクセルにペダルを踏み換える際に、ブレーキの油圧を保持することで、車両のずり落ちを抑制してくれる。
使い勝手を重視した広々設計のインテリア
ボディサイズが大きいハイエースだが、見晴らしがいいうえにノーズが短い。しかも箱形なので車両感覚が掴みやすく運転しやすい。
運転席と助手席のウォークスルーが可能。運転席に座っていても助手席側のドアから乗り降りできる。運転席側のドアを開けられない時などにも便利。
視認性に優れたオプティロトンメーターは全車に標準装備。メーター内のディスプレイに燃費や後続可能距離をはじめ、様々な情報を表示できる。
デジタルインナーミラー(オプション)は人や荷物で後方が見えない時も重宝する。リアガラス上部にカメラを内蔵
しており後方を写し出せるのだ。
リクライニング機能も備えておりリアシートに座っていてもリラックスして過ごすことができる。こちらもバン・スーパーGLの機能。
バン・スーパーGLのリアシートは折り畳めるだけでなく、積載する荷物の量に合わせて前後方向に120㎜スライドさせることも可能だ。
バン全車(3人乗り除く)でリアシートを折り畳みができ、大きな荷物や沢山のモノを積み込める。スーパーGLは、フロントフラットやオールフラットのアレンジも可能。
バンのフロアは床面を低く抑えた標準タイプとフラットなジャストローを用意。ジャストローは二重構造で床下に収納スペースが設けられる。
圧倒的な積載量のみならず。荷物の積み降しがしやすい開口面積の広さもバンの魅力。リアバンパーもステップ付きとなっている
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[スタイルワゴン・ドレスアップナビ編集部]