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新車の納期が長いだけに、盗られると大変なことに!
はるか昔、車両盗難といえばキーを付けたままクルマを離れたことによる乗り逃げ的な案件が多かったのだが、キー自体がスマートキーなどに変化しキーレス化が進んでいるため、現在ではオーナーがキーを持っていたとしても、車両盗難の被害に遭うケースが増えているようだ。
近年は、自動車メーカーによる純正イモビライザーの普及などもあって、全体的な車両盗難件数は減少傾向にある。しかし、海外で人気であるとか、コロナ渦に端を発している半導体不足からの新車の納期長期化問題なども重なって、ある特定の車種に盗難が集中しているのが今の状況だ。車種別にみると、レクサスLX、ランドクルーザー(プラド含む)、アルファード、ハイエース、プリウスの盗難率が高くなっている。おわかりのようにすべてトヨタ車で、日本国内はもとより海外でも人気の高い車種が集中的に狙われていることがわかる。特に新型の300系ランクルなどは、走っているのを見るのが珍しいほどの納車率だけに、例え車両保険に入っていたとしても車両盗難にあえば、次の納車がいつになるかわからない…といった困ったことも起こり得るので、何らかの対策が必要といえる。
車両盗難以外にも、車内の荷物を狙った車上荒らしや、他の犯罪に使用される可能性の高いナンバー盗難なども多発しているようなので、それぞれに対策が必要であることを覚えておこう。
狙われている代表的な車種とは?
車両のデジタル化とともに、盗難手口もデジタル化が進行中
ひと昔前であれば、クルマのコンピューターといえば、エンジンや燃料系の制御のためのものであったが、デジタル化が進んだ現在では、ドアロックの解除から、エンジンスタート、走行中の運転制御など様々な機能がコンピューターによって管理されている。そのデジタル化に伴って、ドアロックの開閉システムやエンジンスターターシステムも変わっているため、車両盗難の手口も巧妙化してきている。
最近のクルマに採用されているドアロックシステムは、リモコン操作や車両のボタンに触れる(または近付く)だけでOKのキーレスやスマートキーが主流。これはリモコンやスマートキーが発信する電波をクルマ側が受信してロックを解除したり、エンジンスタートを可能にするものだが、この電波や車両のデジタル機能を悪用して、車両盗難や車上荒らしを行うのが、今もっとも進んだ窃盗犯の手口だ。まずはどんな手口なのかを理解した上で、最適な予防策を考えることが、車両盗難や車上荒らしを未然に防ぐ予防策となるはずだ。
CAN(キャン)インベーダー
リレーアタック
コードグラバー
セキュリティの種類(1)物理的ロック式
セキュリティの種類(2)電子式セキュリティ
セキュリティの種類(3)スキャナー
セキュリティの種類(4)ドライブレコーダー
セキュリティの種類(5)リレーアタック対策品
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[スタイルワゴン・ドレスアップナビ編集部]