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居住性はスーパーハイトワゴンが最強!
居住性なら、スーパーハイトワゴンクラスが最強。天井が高いから空間が広いし、前後席間の距離が広くとられているから後席足元もゆったりで移動が快適だ。
ただ、最近はハイトワゴンでもスーパーハイトワゴンに匹敵する前後席間距離を確保するモデルが多い。天井の高さはスーパーハイトワゴンに届かないものの、スーパーハイトワゴンの天井は“無駄な空間”と言えなくもなく、実際のところハイトワゴンでも十分と感じる人が多いことだろう。
【プロが選ぶBESTBUYはコレ!】スーパーハイトワゴン全般
キャンプに行くのならハイトワゴンベースのバンも魅力
荷室の広さは、商用車扱いのモデル(やそれと車体を共用する乗用仕様)が有利である。なぜなら乗用車タイプはリアシートをなるべく後方に配置することで後席の足元を広げてゆったり座れる居住性重視のパッケージング。そのため荷室の広さが犠牲になっているからだ。
一方で商用車系のモデルなら、それらに比べて荷室を広く確保。ただし、限られた車体サイズで荷室が広い分だけ後席の広さが劣るのは否めないのを理解しておこう。両者はパッケージングの考え方が異なるのである。
軽トラックを除く商用車扱いで荷室が広いモデルは、かつてはダイハツ「アトレー」「ハイゼットカーゴ」やスズキ「エブリイ」「エブリイワゴン」などワンボックスに限られた。しかし、昨今はホンダ「N-VAN」やスズキ「スペーシアベース」など、スーパーハイトワゴンをベースに(後席を狭くして)荷室を広げたモデルも見かけるようになった。
それらはワンボックス系のウィークポイントといえる独特の運転感覚や乗り心地の粗さなどがなく、快適かつ長時間運転でも疲れにくいのがメリットだ。商用モデルなので後席は狭くシートも質素だから後席に人を乗せる機会が多い人には向かないが、キャンプなどレジャーを楽しむ人には最適なチョイスと言える。
また、乗用車系モデルの荷室の使い勝手はシートスライドや左右分割格納の有無によって大きく変わってくる。シートスライドが備われば後席に人が座れる状態のまま荷室を拡大できるし、左右分割格納があれば“3人乗車+荷室拡大”というアレンジができるからだ。ここは必ずチェックすべし。ハイトワゴンやスーパーハイトワゴンの多くはどちらも組み込まれている。
【プロが選ぶBESTBUYはコレ!】スズキ・スペーシア ベース/ホンダ N-VAN
とにかく積載性を重視するプロユースならワンボックスバンがオススメだが、レジャーユースなら乗用車の快適性や運転しやすさを備えつつも広い荷室のN-VANやスペーシア ベースがオススメ。両車の大きな違いは、N-VANは後席だけでなく助手席まで簡易的な作りで畳んだ際の積載性を重視していることと、ターボエンジンが選べるのが特徴。スペーシア ベースは助手席もしっかりした作りで、ターボエンジンの設定はない。
子育てファミリーならスライドドアは必須だ!
後席の乗降性は、ドアの開き方で大きく変わる。なんといっても便利なのはスライドドアで、理由は狭い場所でもドアを全開にできることと、開いたドアが乗降の邪魔をしないからだ。また、開いたドアを隣のクルマなどに充ててしまうリスクも大幅に低減できる。
日常で使うなら、スイッチ操作でドア開閉ができるパワースライドドアは必須と考えたい。乗降のしやすさは天井が高い(ドア開口部の天地高が高い)スーパーハイトワゴンがハイトワゴンよりも有利で、年配の人には腰を曲げなくていい分だけ大きなメリット。しかし、年配ユーザーでなければ、スライドドアが付いているハイトワゴンでも十分に乗り降りしやすい。
【プロが選ぶBESTBUYはコレ!】ダイハツ・タント/タントカスタム
乗降性の最高峰に立つのは、スライドドアに天地高の高い開口部を組み合わせたスーパーハイトワゴン全般。なかでもタント/タントカスタムは助手席ドアと助手席スライドドアを一緒に開くとBピラーレスの大開口部が出現し、乗り降りを楽にしてくれる。赤ちゃんを抱いての乗り降りも楽々だ。N-VANも同様の仕掛けを持つ。
かなり気になる! 最新軽自動車の快適装備!
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[スタイルワゴン・ドレスアップナビ編集部]