【速報! 東京オートサロン2023】コレ、クルマの荷台の中です! 移動できるガレージってあったら良いかも! 学生が作り上げた夢のスペース

4畳半のプライベート・ガレージ、まるごと運べたら良くね? 防災避難シェルターにもなるかも!?|東京オートサロン|TAS2023

福島県の専門学校、WiZ国際情報工科自動車大学校の学生たちがチームをつくって制作したのが、この車上ガレージ。スライドして拡張するそのフォルム、どんな経緯でできたのか訊いてみた。
左からWiZ国際情報工科自動車大学校の穂積優心さん、青木将大先生、手代木優大さん、矢内未空さん、吉田純先生

荷台に載ったハコ、その中にはロンスイ(ロングスイングアーム)化されたホンダ・ズーマーやレスポール・ギターなどが並ぶ。ガレージというより、まるで趣味の部屋といった体裁のスペース。

このスペースを作り上げたのが、WiZ国際情報工科自動車大学校に在籍する写真の学生たち。

17台となる本制作、その開始は昨夏。独創性のあるものを作ろうというのが、初代から流れる伝統。学生たちと先生たちとのブレインストーミングを経て、キャンプブーム、車中泊、移動できるガレージとテーマが進み、至ったのがこの可動式のハコ。

そのサイズは長さ2650ミリ、高さ1650ミリ、そして拡張できる幅は移動時が1450ミリ、拡げて2900ミリとなっているという。ざっくり4畳半くらいのサイズが確保できる計算だ。

ベースとなったのはキャリイ。このハコを現実にするために、車幅はガーニッシュレベルでほぼ軽自動車サイズであるものの、全長を伸ばすため、アクスルを増やして後輪は2軸化された。ハコはCADを使用して設計、鉄骨を組んだフルオリジナルだ。

拡張システムはフロアにガイド溝をつくって、拡張側の車輪を滑らせる仕組み。

学生たちの持っている技術によってどこまで実現できるかということに主眼をおくこともあり、公道走行は想定していない(歴代のベース車両は異なるらしい)とのこと。

夢のあるスペースが誕生した。

今回はサイズ重視で軽規格を飛び出したが、軽サイズでも全面スライドならば、それなりの拡張スペースが確保できるので、普段は荷台として活用し、いざとなったら災害時の避難シェルターとして活用する。といったような使い方でも活きるかもしれない。

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著者プロフィール

古川 教夫 近影

古川 教夫

クルマとバリアフリー研究家。基本は自動車雑誌編集&ライター&DTP/WEBレイアウター。かつてはいわ…