圧倒的インパクトを放つヴォクシーとセレナ、対するステップワゴンは洗練された大人の優雅さが溢れ出る!

【最新ミニバン 外観比較編】スマートなルックスのステップワゴン、セレナ&ヴォクシーは個性際立つアグレッシブさが魅力 #Mクラスミニバン徹底検証 Vol.5

かつての5ナンバーサイズ縛りはなくなったものの、1750mm以内に収まる全幅による取り回しの良さ、そしてサードシートまで大人が無理なく座れる広さを兼ね備えているのがMクラスの箱型ミニバン。3陣営による最新作が出揃った今、改めてその魅力を徹底検証した。

縦3段式LEDヘッドライトで存在感を強調【日産・セレナ】

逆台形の大型フロントグリルに、LEDの縦3段式ヘッドライトが際立つ新型は、先進性と存在感が一段と向上した。ハイウェイスターとハイウェイスター・ルキシオンは、1715mmのワイドボディが与えられているが、先代のエアロ仕様の1740mmよりも25mm狭くなり、標準仕様は5ナンバー枠を堅持。一方で、最小回転半径は5.7mもあり、ステップワゴンのプレミアムライン(FF)と同値になっている。

また、サイドビューは、ドアサッシュとピラーのブラックアウトによりルーフとのコントラストを強調。セレナ伝統の縦型テールランプは、より細く、洗練された造形になり、車名のロゴは、先代のテールゲートガーニッシュから、テールゲートウインドウ下端に幅広い間隔で配置され、最近のトレンドに沿うロゴデザインが採用されている。そのほか、ルキシオンは専用エンブレム、ダークサテンのフェンダーフィニッシャーが配され、最上級仕様であることを主張している。

原点回帰のシンプルな意匠に先進性を付加【ホンダ・ステップワゴン】

水平基調のベルトラインやキャラクターラインをはじめ、伸びやかなルーフラインはテールゲートスポイラーとの連続感があり、サイドビューは最も長く見える。実際にボディサイズは最も長く、ワイドになっている。全長はセレナよりも65mm長く、ヴォクシーとの比較では135mmも長い。全幅も全車3ナンバー枠の1750mmに達した。逆に全高は、セレナ・ルキシオンよりも40mm、ヴォクシーよりも50mmも低い。それでも圧迫感を抱かせないのは、ホンダ自慢の低床設計の恩恵だろう。また、最小回転半径は、プレミアムラインがセレナと同じ5.7m(FF)と大きめだが、それ以外のグレードは5.4mに収まっているのも美点だ。

スパーダとプレミアムラインは、細身のメッキモールを組み込んだ精緻なフロントグリルが目を惹く。プレミアムラインは、そのフロントグリルとライト上端、ボディロアを取り囲むようにプラチナクロームメッキが施され、上質な雰囲気を醸し出している。

スクエアな大型グリルが立体感を印象づける【トヨタ・ヴォクシー】

車体が「TNGA(GA-C)」になったことで、全車3ナンバー枠に突入した。4695mmという全長は、セレナの標準グレードとほぼ同値で、1895mm(E-Fourは1925mm)の全高は、3台の中で最も高い。最小回転半径は全車5.5mで、ステップワゴン(プレミアムラインを除く)の5.4mに次ぐ数値に収まっている。

ショートオーバーハングと厚みのあるフロントセクションも特徴で、とくにステップワゴンと比べるとフロントノーズが短く見える。ウエストラインは後方で斜めに駆け上がり、テールエンド手前で急激に急降下するラインを描くことで、ダイナミックなムードの印象を強調している。最大の見どころは、兄弟車のノアがあるからこそできた大胆なフロントマスクだ。薄いヘッドライトと大開口グリルによる存在感は、3台の中でも群を抜いている。リヤまわりにも新しい要素が盛り込まれていて、横二文字ともいえるテールランプは、点灯時に先進感と高い存在感を抱かせる。

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[スタイルワゴン・ドレスアップナビ編集部]

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