ダカール・ラリー2022は1月1日(土)~14日(金)にサウジアラビアを舞台に開催され、日野チームスガワラは初のレース用ハイブリッドシステム搭載車両で参戦。そのハイブリッドシステムを支える装置の一つとして、No.1 & Only Oneの性能を誇るジェイテクトの高耐熱リチウムイオンキャパシタが採用された。
高耐熱リチウムイオンキャパシタは、開発当初に狙ったEPSの補助電源装置としての用途に加え、自動運転でのバックアップ電源などの自動車領域での用途のみならず、工作機械、建設機械、鉄道、発電装置、交通インフラなど様々な領域での使用も見込まれる。今回の過酷なダカール・ラリーを乗り切ったことで、高耐熱リチウムイオンキャパシタの高い信頼性・耐久性が実証された。
高耐熱リチウムイオンキャパシタの、 ラリー参戦車両への貢献
今回、高耐熱リチウムイオンキャパシタは参戦車両に搭載されたハイブリッドシステムの主電源として搭載された。キャパシタは、電気の出入り(放電・充電)が非常に速いことと、繰り返し充放電による性能劣化が少なく長寿命といった特長があり、さらにジェイテクトの高耐熱リチウムイオンキャパシタには以下の特長がある。
(1) -40~85℃という業界トップの動作温度範囲
(2) 自己発熱(ジュール発熱)に伴う劣化の大幅抑制で実現した、 高負荷連続使用時での高耐久性
(3) 発火しにくい材料構成による高い安全性
(4) 自動車分野で培った技術による高い信頼性
世界一過酷と言われるモータースポーツ競技であるダカール・ラリーの参戦車両には、砂漠、泥濘地、岩場などあらゆる悪路を約2週間かけて走破するための高い信頼性と高耐久性が求められる。上記、高耐熱リチウムイオンキャパシタの特長を活かし、日野チームスガワラのラリー完走に貢献した。