山口県が事務局を務める分散型エネルギー活用実証プロジェクトチーム(所属:山口県、山口大学、山口東京理科大学、中国電力、東芝エネルギーシステムズ、長州産業 他、以下「PT」)※は、再生可能エネルギーの普及促進と地球温暖化対策の推進のため、天候等で発電量が変動しやすい再エネの有効活用に向けて、電気自動車(EV)や定置型蓄電池を遠隔制御で充放電するエネルギーマネジメント実証試験を本年2月から開始する。
※ 山口県が事務局を務め、再エネの普及促進と地球温暖化対策の推進に資する太陽光発電、蓄電池、EVの活用に関する情報共有・調査等を行う「分散型エネルギー活用検討会」の事業を具体化するために、令和3(2021)年4月に設置した実証試験を行う組織
今後普及が見込まれるEVは、再エネ電気を蓄電するなどの蓄電池としての活用が期待されているが、車としての利用が優先されるため、利用実態に応じた充放電計画を策定する必要がある。本実証では、車両の利用実態を把握し、定置型蓄電池との組み合わせを含めたEVの活用方法を検証する。
具体的には、山口県岩国総合庁舎他(岩国市)に設置済の太陽光発電設備と定置型蓄電池設備へ新たにEVと充放電設備を組み合わせ、再エネの需給バランス調整等のエネルギーマネジメントをEVの利用実態に応じて行う。併せて、EV導入によるレジリエンスへの有効性やCO2削減等の効果を検証する。
PTは本実証を通じて、地域における再エネの普及促進と分散型エネルギーを活用した脱炭素につながる取り組みを推進していく。
【実証試験の概要】
期間:令和4(2022)年2月~令和5(2023)年3月
実施場所:
・山口県岩国総合庁舎(岩国市三笠町一丁目1-1)
・山口県立岩国高等学校(岩国市川西四丁目6-1)
実施主体:
分散型エネルギー活用実証プロジェクトチーム
(代表者:山口大学大学院 技術経営研究科 福代和宏教授)
試験の内容:
・EV等を活用したエネルギーマネジメントの検討
・EV等の導入によるレジリエンスへの有効性
・車両の利用実態分析およびEV導入効果等の検証
設備の概要: