当該機は、コマツが独自にサイズ展開をしている小型のブルドーザー。国内一般土木向けに定評がありながら、廃番機種となっていた同サイズの従来機「D21-8E0」を顧客の強い要望を受け、排ガス規制対応のほか、作業性・安全性・整備性を大幅に向上させ、新たに開発したモデルチェンジ機種である。
小型機でありながら、十分に力強い作業が行える車格に最適化され、エンジン出力と車速を大幅にアップし、時間当たりの作業量は従来機(※2)に比べ24%向上した。また、新たに搭載されたネガティブブレーキやエンジン始動セーフティ機能などにより、安全なオペレーターの作業をサポートする。そのほか、整備面においても大容量プレフィルタの採用で、燃料系のトラブルを未然に防止することで日々の点検・保守作業の負担を軽減する。また、当該機は作業現場に合わせて3つの仕様(乾地、湿地、超湿地)を揃える。環境に合った最適な機種で顧客の生産性向上に貢献する。
※1. 通称、オフロード法という。
※2.D21-8E0
【主な商品の特徴】
環境性
・特定特殊自動車排出ガス2014年規制対応エンジン搭載
排出ガス後処理システムをはじめとしたさまざまな環境対応技術を採用して、排出ガス2014 年基準をクリアした。環境負荷の低減と経済性の両立を実現している。
安全性
・ネガティブブレーキ機能の搭載
ブレーキ油圧開放シリンダー搭載により、キーオフ時に自動的にブレーキがかかるシステムとした。
・自動パーキングブレーキ・パーキングブレーキランプの搭載
走行レバーがロック位置になると、自動でパーキングブレーキが作動する。作動状況はランプで確認できる。
・エンジン始動セーフティ機能
パーキングブレーキが作動していない場合はエンジン始動ができない仕様となっている。不意な機械の作動を防止することで作業現場の安全性を一層サポートする。
・LEDライト搭載
省エネで長寿命のLEDライトを前方2 個/ 後方1 個(キャブ仕様は前方4 個/ 後方2 個)標準装備している。視認性に優れ、夜間の作業が安全・快適に行うことができる。
整備性
・大容量燃料プレフィルタの採用
燃料プレフィルタを搭載し、燃料系のトラブルを未然に防止する。
・エンジンルーム始業前点検容易化
右サイドに大型点検カバーを設置し、エンジンオイルの検油・補給などエンジン回りの始業点検が、片側だけで容易に行うことができる。
・マシンコントロール機器の装着容易化 後付けのマシンコントロール機器が従来と比べ簡単に取り付け可能。作業機の油圧回路に接続ポートを追加するなど油圧配管のレイアウト変更をしたことや、ブレード上にアンテナポールの取付座が標準装備として織込まれており、取り付けの際の複雑な改造が不要になった。また、オプションとしてトプコン社製のマシンコントロール装着キットも設定されている。
【発売月】 2022年4月
【公表価格】 D27A-10:9,400千円、D27P-10:9,800千円、D27PL-10:10,500千円
*工場裸渡し消費税抜き
【販売目標】 D27A/P/PL-10:計150台/年