「配送見える化ソリューション」は、運行管理者のPCとドライバー端末を、クラウドサーバーを通じて相互連携し、配送状況や配送作業をリアルタイムに把握することで業務効率化を実現する。
今般、TMPがドライバー不足やCO2削減をはじめとする環境保全などの課題を背景に、自動車メーカーの垣根を越えた補修用部品・用品の共同配送の検討を促進する中、部品の配送管理システムとして導入に至った。
共同配送では、各社で使用しているシステムが違い、ラベルなど現場運用が異なるため目視検品の運用となりミスに繋がりやすくなることが課題だった。本システム導入により、自社の配送管理システムで管理ができ、作業の効率化や品質の担保が可能となった。
現在、物流の世界では、ドライバー不足やCO2削減をはじめとする環境保全の対応などが喫緊の課題となっている。これらの課題を解決するため、複数の物流企業・事業所が連携し、複数企業の商品を同じトラックやコンテナなどに積み込み輸送する「共同配送」が注目されている。
しかし、各社で使用しているシステムが違うため、ラベルや現場運用が異なり配送品質の担保が難しいことから、配送管理システムの統一化が求められている。これまでパナソニックは、30年以上に渡り主に宅配運送会社へドライバー端末(ハンドヘルド)を納入、現場のあらゆる課題を解決してきた。また一方、物流に関する困りごとを解決すべく、欧州で実績のある配送現場のプロセスを見える化するシステム「ZETES CHRONOS(ゼテス クロノス)」を活用し、頑丈ハンドヘルド(「TOUGHBOOK(タフブック)」)や、サービス・サポートと組み合わせた「配送見える化ソリューション」を提供し、配送業務の効率化に貢献してきた。
今回、TMPでは、「配送見える化ソリューション」の導入により、他社の部品・用品も自社配送管理システムで管理が可能となり、指定された品番・数量・時間通りの確実な配送をサポートする。
「配送見える化ソリューション」の採用ポイント
(1)配送のリアルタイム管理
運行管理者側の管理端末と、ドライバー側のハンドヘルド端末を相互連携させるクラウドサービスで配送状態を見える化し、配送品質の向上を実現。
(2)実績のエビデンス管理
配送実績データなどは、CSVファイルの形式でデータ抽出することが可能。業務日報や請求書作成業務などの軽減に寄与。
(3)現場を理解した導入提案
パナソニック営業とSEが現場に赴き、積込や配送業務だけでなくピッキングなどの前工程や、帳票やラベルの現物も確認。サプライチェーンの現場において、システムからハードウェア、サービスまでトータルでの提案実績で培ったノウハウをもとに、顧客に最適な解決策を提案。
(4)他社部品のトヨタ標準出荷ラベルへの対応
TMPでは、トヨタ標準出荷ラベルのQRコードを端末で読み込み、荷物の情報を管理している。一方、他社では“同様のシステムで運用していても、トヨタ標準出荷ラベルと扱う情報が違う”などの課題があった。
「配送見える化ソリューション」の導入により、他社ラベルの情報をトヨタ標準出荷ラベルに変換し、他社部品も自社配送管理システムで管理でき確実な配送をサポート。