AGCエスアイテック:シリカ製品の統合ブランド「RESIFA」を立ち上げ、マイクロプラスチック代替など環境に配慮したシリカ製品の拡充へ

新ブランド「RESIFA」のコンセプト Recycle(自然を循環する)+Silica(シリカで)+Facilitate(お客様の夢の実現に貢献する)
AGCの100%子会社であるAGCエスアイテックは、同社の製造・販売するシリカ製品の統合ブランド「RESIFATM」を新たに立ち上げた。

シリカは様々な形で自然界に存在しており、地球の表層の約6割がシリカを含む鉱物によって構成されていると言われている。この元来「自然に存在する」という特性から、環境負荷低減に貢献する素材として「シリカ」が注目されつつあり、とりわけ、海洋への流出により生態系への影響が懸念されるマイクロプラスチック*の代替としての活用が期待されている。また、シリカは医薬品用途にも使われており、近年では、新型コロナワクチンの一部精製用途として活用されるなど、環境だけでなく様々な社会課題解決に貢献している。

AGCエスアイテックは、70年以上に亘りシリカ事業に従事してきたプロフェッショナルとして、化粧品へのさらさらした触感の付与などに用いられる「SUNSPHERE(サンスフェア)」、医薬品用途で有効成分を取り出す分離・精製に用いられる「M.S.GEL(エムエスゲル)」など、化粧品、工業、医療向けを含む様々な用途に適したシリカ製品を提供している。さらに、マイクロプラスチックのようなしっとりした触感をSUNSPHEREでも実現するための製品開発をはじめ、多様なニーズに対応する新製品の開発を進めている。 このような背景の中、AGCエスアイテックは、同社のシリカ製品の環境への優しさとその豊富な製品ラインアップを訴求するため、シリカ製品の統合ブランド「RESIFA」を立ち上げた。SUNSPHEREなど従来からの各シリカ製品のプロダクトブランドはそのままに、今後は「RESIFA」が同社シリカ製品群を束ねる統合ブランドとなり、シリカ事業の更なる展開を推進する。 AGCグループは、中期経営計画 AGC plus-2023 における主要戦略の一つに「サステナビリティ経営の推進」を定め、素材イノベーションにより社会課題解決に貢献することを掲げている。

マイクロプラスチック:大きさ5mm以下の微小なプラスチック粒子をいう。とりわけ、海洋に流れ出すことによる生態系や人体への悪影響などが懸念されている。

RESIFAの製品ラインアップ

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