中国の大手バスメーカーであるKinglong と、その部品サプライヤーである常州天順オートモーティブ・パーツ、そしてBASFが協力し、100%水発泡のスプレーオープンセルフォームシステムElastoflex(エラストフレックス) CE 3651/108を開発した。PONYテスティング・インターナショナル・グループによる試験報告で、このPUフォームは厳しいVOC(揮発性有機化合物)基準を満たすことが実証されており、公共交通機関の車内環境を改善する。
Elastoflex CE 3651/108の高い難燃性は、商用バスの断熱材に使用される内装材や断熱部品において、28 超という高い限界酸素指数(LOI*2 値)を規定した、JTT 1095- 2016の産業規制にも適合している。
BASFパフォーマンスマテリアルズ事業本部アジア地域統括本部トランスポーテーション部門 バイスプレジデントのデズモンド・ロング氏は次のように述べている。
「BASFが難燃(FR)テクノロジーをもとに、より厳しいFR要件を満たす低臭気スプレーフォーム システムを開発したのは初めてのことです。また、コストと最終製品の性能を最適化するために、スプレーフォーム加工でパートナーをサポートしました」
※1 JTT 1095-2016:
中華人民共和国の運輸産業規格。この規格は、商用バス内装材の難燃性に関する技術的要件および試験方法について規定するもの。この規格は、商用バス内装材の難燃性の評価に使用される。
※2 LOI:
限界酸素指数(Limiting Oxygen Index)は、着火後、試料が安定した燃焼を維持するために必要な、最小酸素濃度(vol%)と定義され、消火の容易さの指標とされている。