ブリヂストン:タイヤの空気圧と温度を遠隔モニタリングするデジタルソリューションツール「Tirematics」を活用した新サービス「リアルタイムモニタリング」の提供を開始

ブリヂストンのグループ会社であるブリヂストンタイヤソリューションジャパンは、2022年9月20日より日本国内の輸送事業者様向けに、タイヤの空気圧と温度を遠隔モニタリングするデジタルソリューションツール「Tirematics」(タイヤマティクス)を活用した新サービス「リアルタイムモニタリング」※1の提供を開始する。

ブリヂストングループは、「Tirematics」を活用したタイヤ起因の運行トラブルの未然防止、タイヤの異常発生時の早期復旧につながるソリューションサービスを通じて輸送ビジネスを足元から支えることで、企業コミットメント「Bridgestone E8 Commitment」※2に掲げる「Extension 人とモノの移動を止めず、さらにその革新を支えていくこと」、「Economy モビリティとオペレーションの経済価値を最大化すること」にコミットしていく。

「Tirematics」は、タイヤ空気圧モニタリングシステム(TPMS:Tire Pressure Monitoring System)で計測したタイヤの空気圧と温度の情報を遠隔モニタリングすることができるブリヂストンのデジタルソリューションツールです。ブリヂストンタイヤソリューションジャパンは、2020年12月から日本国内の輸送事業者向けに、「Tirematics」を活用してタイヤの空気圧を定期的に計測・モニタリングするソリューションサービス「ヤードモニタリング」※3を提供している。今回新たに提供を開始するソリューションサービス「リアルタイムモニタリング」では、「Tirematics」を活用して、TPMSで計測したタイヤの空気圧と温度の情報を通信型デジタルタコグラフ(デジタコ)※4のネットワークを介してサーバーに送信し、ブリヂストンのタイヤ情報管理ツール「Toolbox」(ツールボックス)※5上でタイヤの状態をリアルタイムで遠隔モニタリングすることが可能になる。

「リアルタイムモニタリング」により、タイヤの空気圧と温度をリアルタイムにモニタリングすることで、日々のタイヤ点検の精度が向上し、タイヤ起因の運行トラブルの未然防止につながる。また、走行中にタイヤの空気圧や温度に異常が検知された際には、車両管理者・運行管理者などにメールやデジタコの運行管理システムでアラート通知すると共に、デジタコからドライバーにも直接通知される。※6 遠隔でタイヤの状態とデジタコを通じた車両位置情報が確認できることで、日本全国に900以上の拠点を持つ「ブリヂストンサービスネットワーク(BSN)」を活用した迅速なメンテナンスサービスの提供も可能となり、お客様のさらなる安全運行と安定稼働に貢献する。さらに、タイヤの空気圧を適正に管理することで、タイヤの空気圧不足による車両燃費の悪化を防ぎ、車両走行中のCO2排出量削減などの環境負荷低減にも貢献する。

ブリヂストングループは、成長事業であるソリューション事業において、トラック・バス用タイヤの「タイヤセントリックソリューション」の強化を推進している。 その中核であるリトレッド※7を戦略的成長投資の実行を含めて強化すると共に、顧客により適切な状態でタイヤを使用してもらえるよう「Tirematics」を活用した「リアルタイムモニタリング」などのサービスを組み合わせ、さらなる安全運行とオペレーションコストの最適化に貢献するソリューションを提供していく。このように、ブリヂストングループは「断トツ商品」※8と「断トツサービスネットワーク」を通じた「断トツサービス」に最新のデジタル技術を組み合わせた「Tire Solution」(タイヤソリューション)を基盤として、輸送事業者様の困りごとに寄り添い、顧客と共に「安全運行」「環境負荷低減」「業務効率化」「経費削減」といった社会価値・顧客価値を創出していく。

【注釈】

※1 数分の通信頻度で、タイヤの空気圧と温度を遠隔モニタリングする。
※2 ブリヂストングループは、「2050年 サステナブルなソリューションカンパニーとして社会価値・顧客価値を持続的に提供している会社へ」というビジョンの実現に向けて、企業コミットメント「Bridgestone E8 Commitment」を制定した。これを未来からの信任を得ながら経営を進める軸とし、ブリヂストンらしい「E」で始まる8つの価値(Energy、Ecology、Efficiency、Extension、Economy、Emotion、Ease、Empowerment)を、ブリヂストンらしい目的と手段で、従業員・社会・パートナー・顧客と共に創出し、持続可能な社会を支えることにコミットしていく。

※3 2020年12月4日 タイヤの内圧を遠隔モニタリングするデジタルソリューションツール「Tirematics」を12月より国内で本格的に提供開始(2022年7月25日から本サービスの名称が「ヤードモニタリング」となる)
※4 自動車運転時の速度・走行時間・走行距離などの情報をサーバーに記録するデジタル式の運行記録計。
※5 2017年11月28日 運送事業者様の安全運行と経済性に貢献するトラック・バス用タイヤのデジタルソリューションツール「Toolbox」を刷新
※6 タイヤの空気圧や温度に異常が検知された際のデジタコによるアラート通知機能は一部のデジタコ機種に限定される。
※7 すり減ったタイヤを再利用するために表面(トレッド)のゴムを貼り替えること。
※8 「断トツ」とは企業としての目標を指します。

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