この統合プログラムは、排ガスと二酸化炭素排出量を削減すると同時に、高性能な車両を提供するというアナドールいすゞの取り組みにおいて、重要なステップとなるものである。アリソンの電動アクスルeGen Power 100Sは、アナドールいすゞとアリソンが数十年にわたり培ってきた品質と信頼性を維持しながら、現在の性能基準を満たすだけでなく、それをさらに超える電動トラック、電動バスの製造を可能にする。
アナドールいすゞは、トルコでバスやトラックを製造する老舗メーカーであり、同社の設計者やエンジニアは、ヨーロッパ各国向けに次世代電気駆動車の開発を行なっている。ヨーロッパの温室効果ガスの排出規制や法令、欧州グリーンディールを受け、多くの国で地球温暖化の原因となる二酸化炭素排出の削減対策が実施されている。
電動アクスル eGen Power 100Sは、高速電気モーターと多段変速トランスミッションを一体化しているため、駆動軸や支持構造の追加が不要。そのため、フレーム間に簡単に収まり、バッテリーを格納するための重要なスペースを確保することができる。連続出力304ps(227kW)、ピーク出力437ps(326kW)を誇るeGen Power 100S は、このクラスで最も強力な推進ソリューションの1つであり、効率を損なわずに加速性の高さとトップスピードを実現するように設計された構造を備えていいる。これにより、アナドールいすゞの小型トラックと中型バスは、比類ない性能、信頼性、そして高い操縦性を実現している。