ヤマハ発動機がパナソニックグループ会社へ自動運転搬送サービスを試験導入

工場建屋間(屋外)にて部品を自動搬送する「eve auto」
ヤマハ発動機は、今般、グループ会社「eve autonomy(イヴオートノミー/以下、eve autonomy)」の自動搬送サービス「eve auto(イヴオート)」が、パナソニック大泉地区コールドチェーン工場(群馬県/以下、同工場)にて試験導入されたことを発表した。これにより、自動搬送サービス「eve auto」の試験導入は、ヤマハ工場を含め6社9台となった。

「eve auto」は、屋内外の環境を含む閉鎖空間での、搬送の自動化ニーズへの対応を目的に新規開発された、EV車両による自動搬送サービスである。屋外向けに設計されたランドカーと自動運転システムをベースに、多少の風雨や路面の凹凸があるような環境でも、安定した運行が可能。

同工場は、業務用冷蔵庫、冷蔵・冷凍ショーケース、飲料ディスペンサなどの製造を行っており、スーパーマーケットやレストランなどで幅広く利用されている。同工場では、いくつかの工程で複数の建屋を跨ぐ部品搬送が発生し、有人運転のフォークリフトやトラックを多数使用している。今回は、フォークリフトによる搬送から「eve auto」による牽引に搬送方法を置き換えることで、省人化と、サイズが大きく重量のある冷蔵・冷凍ショーケース用パネルといった大型部品を搬送する際の安全面でのリスク低減が図られる。

ヤマハは、本年2月発表の新中期経営計画(2022~2024年)において、新規事業と成長事業を戦略事業領域と位置づけ、将来のコア事業に育てるための経営資源を積極的に配分するポートフォリオマネジメントを進めている。新規事業のひとつである低速自動走行では、特定条件下での自動運転技術の確立により、モノ輸送の事業化を進め、物流の省人化を目指す。

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