日産は、中期環境行動計画「ニッサン・グリーンプログラム(NGP)」において、気候変動および水資源を重要課題として位置づけ、バリューチェーン全体を通じて環境課題の解決に向けた取り組みを推進させている。今回のCDPによるリーダーシップレベルの認定は、日産の以下の取り組みが高く評価されたものである。
当該部門でのAリスト認定取得は、今回で4年連続となる。また、「気候変動」部門においては「A-」認定を受け、2013年度以降10年連続での「A」または「A-」認定の取得となり、これにより同社は「ウォーターセキュリティー」と「気候変動」の2部門において、「リーダーシップレベル」の認定を受賞した。
- 社内にグローバルと各地域別の環境委員会を設置し、潜在的なリスク対策を含めた包括的なマネージメント体制を構築
- 気候変動に関連する指標に基づく役員報酬制度を導入
- 2050年までに事業活動を含むクルマのライフサイクル全体におけるカーボンニュートラルを実現する新たな目標を設定
- 世界初の電気自動車(EV)生産ハブとして、EVエコシステムを構築する「EV36Zero」を英国サンダーランドにて発表
- SBT(サイエンス・ベース・ターゲット)※1 に整合する、2030年までのCO2削減目標の設定
- 気候変動シナリオ分析に基づき、日産の事業活動に与える水に関するリスクの特定
- 世界各地の生産拠点において、水に関するリスクアセスメントを実施
- 排水に関して、法的な基準より厳格な社内管理基準を設定し、水質管理を確実に実施
日産の社長兼CEOである内田 誠氏は、「日産は引き続き、よりクリーンで安全、インクルーシブな世界を目指して、サプライヤーをはじめとするステークホルダーの皆さまとともにサステナビリティの取り組みを推進していきます。」と述べている。
※1 SBT:サイエンス・ベース・ターゲット。科学的根拠に基づく目標