【米国】トヨタとレクサスがBEV、PHEVの発電時に発生する排出ガスを削減するEV充電プログラムを提供。非営利団体ワットタイムと契約し環境影響データを取得

北米トヨタが、非営利団体ワットタイムと契約を結び、BEV、PHEVといった対象車を保有するトヨタ・レクサス車のオーナーに特定の健康・環境影響データを提供するとともに、自宅での充電時に排出ガスを削減する理想的な充電時間を提案するEV充電プログラムの提供を開始した。トヨタとレクサスのBEV/PHEVユーザーは、トヨタアプリのリモートコネクト機能を活用、ECOチャージング機能をトヨタとレクサスのアプリに統合することで、リモートコネクトの一部として追加料金なしで利用することができる。

ECOチャージング機能は、iPhoneまたはAndroidスマートフォン向けにダウンロード可能なトヨタ/レクサスアプリで実装されており、対象車両を所有するオーナーは、アプリから車両を登録して、アプリを通じてリモートコネクトサービスに参加することができる。トヨタとレクサスのアプリは、ワットタイムから電力予測データを取得、オーナーの充電スケジュールや移動の要件と組み合わせて、ECOチャージング機能により充電プランを提案する。オプションのスケジュールは、アプリ上の顧客の既存アカウントを通じて提示される。車両オーナーは、このデータを使って、二酸化炭素排出量や健康への影響を低減できる可能性が最も高い時間帯に充電スケジュールを合わせることができる。

WattTime(ワットタイム)は2014年に設立された非営利団体で、電力会社から個人ユーザーまで、二酸化炭素排出量を最小にするためにグリッドから電気を引き出す最適な予測時間に関する情報を提供している。今回の契約の一環として、トヨタは自動車メーカーとしては唯一、人の健康に関連するワットタイムのデータも顧客に提供する。このデータを活用することで、地域の電力会社から供給される電力が健康に与える影響を低減できる可能性のある推奨充電スケジュールが顧客に提示され、最適な充電プログラムを提案する。

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