コマツは持続可能な社会の実現を目指し、2050年までにCO₂排出を実質ゼロとするカーボンニュートラル達成に向けた取り組みを推進している。フォークリフトの電動化については、従来、電動式フォークリフトの採用が困難だった顧客の脱炭素化に貢献するために、電動式フォークリフト「FEシリーズ」の1型である「FE25-1」の市場導入を2014年より開始した。同シリーズは電動式ならではの環境性能や経済性に加え、屋外使用を前提とした耐水性・防塵性、および急速補充電システムによる長時間稼働が特長となっている。
今回、経済産業大臣賞を受賞した「FE25/30-2」は1型のフルモデルチェンジ機として2021年3月に発売された。今年度からはリチウムイオンバッテリーを搭載した「FE25G/30G-2」の発売が開始されるなど、コマツは電動式フォークリフトの稼働現場の拡大に取り組んでいる。
今回の受賞は、「FE25/30-2」が走行モーターの高出力化と屋外使用に対応した耐水性・防塵性の実装により、エンジン式フォークリフトと同等の走行性能と稼働能力が実現されたことで、従来型の電動式フォークリフトでは対応が難しかった作業現場(木材、建設、産廃など)にも対応できる範囲を拡大した点が評価に繋がった。また、今回受賞された「FE25/30-2」は、2月1日から3日までの3日間、東京ビッグサイトにて開催される「ENEX2023 第47回地球環境とエネルギーの調和展」のアワードコーナーに受賞企業として出展が予定されている(オンライン展示は2月28日まで)。