横浜ゴムがインド現地工場の乗用車用タイヤ生産能力を年産450万本へ拡大

横浜ゴム:インド現地 ヴィシャカパトナム工場
横浜ゴムは拡大するインド市場の需要に応えるため現地での乗用車用タイヤの生産能力を増強することを発表した。8200万米ドル(≒108億円)の追加投資によりインド東部のVisakhapatnam(ヴィシャカパトナム)工場※の敷地内に新たに乗用車用タイヤの生産ラインが設置される。稼働開始は、2024年第4四半期からの予定だ。

横浜ゴムは、拡大するインド市場の需要に応えるため、インドでの乗用車用タイヤの生産能力を増強することを発表した。インド東部のVisakhapatnam(ヴィシャカパトナム)工場※の敷地内に新たに乗用車用タイヤの生産ラインを設置するために、同工場には8,200万米ドル(≒108億円)の追加投資がなされている。これにより、インドの乗用車用タイヤ生産販売会社であるYokohama India Pvt. Ltd.(ヨコハマ・インディア=YIN)と合わせて乗用車用タイヤの生産能力を現在の年産280万本から450万本に引き上げることができるという。2024年第4四半期からの生産開始が予定されており、将来的には22インチまでの乗用車用タイヤの生産が視野に入れられている。

※農業機械用タイヤなどオフハイウェイタイヤ(OHT)生産販売子会社であるYokohama Off-Highway Tires(ヨコハマ・オフハイウェイタイヤ=YOHT)の生産能力増強のため2022年8月から操業を開始した新工場。

YINは2007年に設立されて以来、インド市場において販売量を大きく伸ばしてきている。インド市場で販売している乗用車用タイヤはインドの道路条件にあわせた専用設計となっており、市場ニーズに応える商品性能とYOKOHAMAブランド販売網の拡大によってYINは急成長を遂げ、インドは横浜ゴムにとって最重要市場のひとつとなっている。

インドの自動車産業は2022年の自動車販売台数が日本を抜いて世界第3位になるなど急拡大しており、横浜ゴムは今後も成長が続くことを見込んでいる。この成長に対応すべく、同社はYINの生産能力を拡大し続けており、操業開始時の年産70万本を2019年に153万本、2021年に196万本まで増強してきた。そして今回、280万本に引き上げる拡張工事が完了し、2023年1月より生産が開始されている。

ヨコハマ・インディア(YIN)の概要

本社・工場所在地インド ハリヤナ州バハドゥールガール工業団地
設立2007年4月
事業内容補修用の乗用車用タイヤ、自動車メーカー向け新車装着用タイヤの生産・販売
操業開始2014年7月
生産能力280万本/年
工場敷地面積約10万m²

■ヴィシャカパトナム工場の概要

会社名ATC Tires AP Pvt. Ltd. (YOHTのグループ会社)
所在地インド アンドラプラデシュ州ヴィシャカパトナム・アチュタプラム工業団地
敷地面積約39万m²

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