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バッテリーロガーは、 電動フォークリフトのバッテリー状態を遠隔でモニタリングすることができるシステム。 バッテリーに取付けられたデータロガーによって、 バッテリーの電圧・温度・液面、 各情報を取得する。 取得したデータはインターネット回線(docomo 4G)を通じてクラウドに送信され、 バッテリー状態を可視化する。
習得したバッテリー情報は、 パソコンやスマートフォンで閲覧することができ、 バッテリー異常時にはメール通知を受けることも可能。 BL-100の場合、 バッテリーの短命化につながる過充電や長時間連続充電、 長期間未充電、 過放電、 液不足などの各種アラートメールを受け取ることができる。 また、 クラウドに蓄積されたデータはレポートとして出力可能。
バッテリーロガーを導入するメリット
特に、 多くの車両を保有する事業者においては、 電動式フォークリフトの動力であるバッテリーのトラブルが発生すると業務遅滞などの支障が生じてしまう。 しかしながら、 電動式フォークリフト車両数が多くなるほど適切なバッテリー管理に労力がかかり、 また異常の検知が漏れやすくなってしまう。
バッテリーロガーを導入することにより、 トラブルの早期発見や安全管理が可能となる。 予期せぬトラブルによって電動式フォークリフトが不稼働となることを避け、 余計なメンテナンス工数を削減できる。 各車両の稼働状況をクラウド上にて一括で確認することができるため、 管理に必要な人件費削減につなげることもできる。
例えば、 バッテリーロガーのシステム上に蓄積されたデータを監視することによって、 バッテリー交換のタイミングを予測することができる。 これによって、 バッテリー交換をスムーズに行うことができるようになるため、 予想外のバッテリー交換や業務遅滞を防ぐ。
また、 バッテリー電圧だけでなく、 補水状況や温度も遠隔監視できるため、 バッテリーを正しく管理して短寿命化を避けたり、 メンテナンス不足によるセル交換等の費用を削減することも期待できる。
バッテリーロガー BL-100の特徴
バッテリーロガーは、 独自の遠隔監視・測定方式により、 導入コストは低価格、 そして安定した高い精度の測定が特徴。 バッテリーのデータは5分間隔で測定され、 測定データは2時間ごとにクラウド環境に自動送信される。
搭載可能となるバッテリーの電圧は24V/36V/48V/70V/72V/80Vとなっており、 各電動式フォークリフト車両メーカーの様々な型式に対応する。
また、 従来のバッテリーロガーは、 多機能すぎてバッテリー状態が分かりにくくトラブル原因の特定がしにくいという声もあった。 一方で、 本バッテリーロガーは管理画面を極力シンプルにしてバッテリー状態を把握し やすいようにしている。
クラウド上のデータをCSVファイルでダウンロードすることも可能であり、 記録されたデータの管理分析を効率的に行うことができる。
バッテリーロガー BL-100は現在試験運用中であり、 来年3月以降に正式ローンチ予定となっている。