三菱ふそう:電気小型トラック「eCanter」が埼玉県久喜市の学校給食を配送

三菱ふそうトラック・バス(MFTBC)は、埼玉県久喜市が8月に新たに開設した給食センターからの学校給食配送車として、同センターの業務全般を請け負う東洋食品に、電気小型トラック「eCanter」1台を納車した。

 久喜市は持続可能で活力あるまちづくりを目指し、環境問題に積極的に取り組んでいる。2021年4月には、2050年までに温室効果ガスの排出量実質ゼロを目指す「ゼロカーボンシティ」宣言を行い、その取り組みの一つとして「次世代自動車の普及促進」を掲げた。この取り組みの一環として、久喜市は学校給食センターの新設に合わせ、給食配送車両の1台に電気自動車を導入することとし、MFTBCのeCanterが採用された。今後、児童・生徒の大切な食事を、環境に配慮した配送で久喜市内の小中学校に届ける。

 MFTBCは、CO2を排出しない商用車メーカーのトップランナーである。2017年に量産化したeCanterは、これまで世界中で250台以上を納車し、総走行距離は300万kmを超える。日本国内では約70台が活躍している。MFTBCは今後、燃料電池車(FCV)も含め、市場や顧客の要望に応えるべく、トラックとバスの全製品に電動モデルの導入を進める。親会社であるダイムラートラック社およびMFTBCの企業戦略として、2039年までに主要国ですべての新型車をCO2ニュートラル化することを目指している。MFTBCはeCanterを給食配送など多彩な用途で活用してもらうことで、人と地球に、より良い生活と環境を実現するモビリティ・ソリューションを提供する。

「久喜市では、『太陽光発電の積極的導入』、『地域新電力会社の設立』、『次世代自動車の普及促進』を掲げ、令和3年4月22日に「ゼロカーボンシティ」を宣言しました。その一環として、令和3年8月に開設した久喜市立学校給食センターでは、配送車両のうち1台に日本で初めて電気自動車を導入いたしました。学校給食における電気自動車の導入は、地球環境に配慮するだけでなく、児童生徒へのゼロカーボンシティに対する関心を高める効果も期待できます。今後におきましても、公用車のEV化をはじめとする次世代自動車への計画的転換などゼロカーボンシティの実現に向けて、取り組んでまいります」(久喜市長・梅田修一氏)

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