アウディ、ドイツ首都ベルリンに最新の充電スポット「アウディ・チャージングハブ」を設置

Audi SQ8 Sportback e-tron, Static photo, Colour: Ultra Blue metallic.
アウディは、ドイツ本国ニュルンベルクとチューリッヒに続く、3番目のアウディ・チャージングハブを首都ベルリンに開設することを発表した。この新しい充電拠点では、ベルリンのパートナー企業と協力して既存の電源インフラが使用されている。

ドイツで3つ目となるアウディ・チャージングハブを設置

新たに開設されたチャージングハブは、ショッピングモールやレストランが併設されたドイツのスーパーマーケット「フリッシュパラディース」に隣接。使用する電力はこのショッピングモールから提供されており、将来的に「フリッシュパラディース」とアウディ・チャージングハブは、充電ニーズと負荷に基づいて共用の送電線から電力を使用する予定としている。再利用バッテリーを搭載したこの充電ステーションは、「フリッシュパラディース」の消費電力が少ないときにのみ蓄電用のバッテリーを充電。アウディが独自に開発した高度なダイナミックロードコントロール(動的負荷管理システム)によって、既存の電力インフラの効率的な利用を実現した。

この蓄電装置は、解体されたアウディのテスト車両の使用済みバッテリーを再利用したもの。アウディ・チャージングハブは、都市部など充電ステーションの設置が困難な場所でも、持続可能な方法で最大320kWの出力を備えた4つの急速充電(HPC)ポイントを備える。蓄電装置のない急速充電ステーションを開設する場合、必要な変圧器を設置するまでに長い時間がかかる場合があるものの、アウディ・チャージングハブは既存の電力網を有効に活用できる。

また、アウディは、ニュルンベルクとチューリッヒにあるチャージングハブで行なわれた調査の結果を、都市部におけるチャージングハブの運営に活用。ニュルンベルクでは2021年12月以降、1階に6つの充電ポイント、2階には200m²のラウンジを備えた大型のチャージングハブが運用されており、この充電サイトにおけるユーザーのリピート率は70%に達した。ニュルンベルクでは、1日あたり最大62回の充電が行なわれ平均でも36回 という実績がある。