三菱ケミカル、植物由来「DURABIO」のバイオマスプラスチック度を高めた新グレードのサンプル提供を開始

三菱ケミカルグループは、植物由来のバイオエンジニアリングプラスチック「DURABIO(デュラビオ)」について、バイオマスプラスチック度※1 を高めた新グレード「D93シリーズ(開発品)」のサンプル提供を2023年5月より開始したことを発表した。

DURABIOは、再生可能な植物由来原料「イソソルバイド」を用いて作られるバイオエンプラで、枯渇資源である石油の消費量を削減できるうえ、原料となる植物が成長過程で二酸化炭素を吸収するため、温室効果ガスの低減にも貢献できる素材となっている。

D93シリーズ(開発品)のバイオマスプラスチック度は約74%と、従来品で最も高かった「D73シリーズ」の約58%から15%以上の向上に成功した。DURABIOの特長である透明性、耐傷付き性、発色性などを保ちながら、従来品よりも高い耐熱性(荷重たわみ温度:131℃)、アクリル樹脂に匹敵する表面硬度も有しており、情報電子機器、自動車部品、日用雑貨など幅広い分野への展開が可能となっている。

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