コマツ、資源大手Anglo American社のブラジルMinas-Rio鉄鉱山での大型ICTブルドーザー遠隔操作の商用稼働を開始

ブラジルのMinas-Rio鉄鉱山で遠隔稼働するブルドーザーD375Ai-8
コマツは、同社の100%子会社であるコマツブラジルインターナショナルを通じて、資源大手Anglo American社と、鉱山向け大型ICTブルドーザー「D375Ai-8 遠隔操作仕様車」の商用稼働を2023年5月より開始したことを発表した。

コマツとAnglo American社は、Anglo American社が保有するブラジル南東部のMinas-Rio鉄鉱山において、鉱山現場の課題である安全性と生産性の両立に向けた新たなソリューションの確立を目指し、2020年6月より鉱山向け遠隔操作ブルドーザー導入に向けた活動を推進してきた。両社の協業の下、2022年10月より生産現場での遠隔稼働実証トライアルが実施され、今回、商用稼働開始が実現された。

当該機は、コマツ独自のブレード自動制御技術と、100%子会社であるモジュラーマイニングシステムズのマシンガイダンスシステム「ProVision」を連携する機能を有しており、実証トライアルにおいては、ブルドーザー運転とブレード操作を熟練オペレーターでなくとも遠隔地から簡単に操作できることが確認されている。それに加え、遠隔操作化に伴いオペレーターは振動の大きな環境から完全に解放されるため、運転中の快適性が大幅に向上した。

本実証トライアルでの成功を踏まえ、Minas-Rio鉱山では、遠隔操作レトロフィットキットが装着可能なD475A-8Rを2023年末迄に6台一括導入することを決定している。Minas-Rio鉱山はこれら6台全てのブルドーザーの遠隔稼働化を段階的に進めていく計画としており、コマツはAnglo American社と引き続きマイニングソリューション技術分野での協業を進めていく。

左:遠隔操作をするブルドーザーオペレーター、 右:生産現場で遠隔稼働中のD375Ai-8

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