EVの心臓部であるトラクションモーターには小型軽量化や重希土類磁石の削減等の観点から冷却効率の向上が求められており、熱源であるモータを直接冷却できる油冷システムの拡大が進んでいる。ニデックパワートレインシステムズが新開発した EOP はモーター、ポンプを同一工場で一貫生産し、部品内製技術を積極的に活用することで高品質を維持しつつ部品点数の大幅な削減、メカ部品締結、及び電気接続の簡易化を実現。またニデックの小型・高出力のブラシレスDCモーターの採用により、現行量産品に対して質量で 50%の削減が達成された。本製品は同社の E-Axle の他、他社の製品にも搭載が可能となっている。
本製品は主要箇所を共通設計としつつも、顧客毎にインターフェース並びに出力を容易に変更可能なプラットフォーム設計が導入されているため、自動車メーカーからの多様な要望に合わせた仕様の製品を短期間で開発することが可能だ。