住友ゴム、中国・蘇州での新たな交通システム構築に向け『センシングコア』を活用した自動運転バスの実証実験を開始

住友ゴム工業は、スマートシティ化が進む中国江蘇省蘇州市にて、新たな交通システム構築に向けて、独自のセンサーレスのセンシング技術『センシングコア』による自動運転バスの実証実験を6月より開始している。実証実験では、走行中の自動運転バスからクラウドに送信された情報を『センシングコア』の路面状態検知機能で解析し、運行管理者へ結果をフィードバックすることで、自動運転バスの安全・安心な運行管理をサポートする。

長江デルタ地域の中でも交通の要として近年急速な経済発展を遂げている蘇州市相城区では、スマートシティに向けた取り組みが本格化し、自動運転タクシー・自動運転バス・無人配送車・無人清掃車などの自動運転車両が600台以上走行している。今回の実証実験では、エリア内を走行する自動運転バスから必要な車輪速信号などをクラウドに送信し、『センシングコア』で解析・検知します。検知した路面状態は、運行管理者に「路面滑りやすさマップ」などの形式で通知することで、安全・安心な運行管理に活用される。今後は、タイヤ荷重検知やタイヤ摩耗検知へ機能を拡張していくことで、運行管理の効率化やタイヤライフサイクルの向上などの新たな価値の創出につなげていく。

住友ゴムでは、CASE/MaaSに対応する高い安全性能・環境性能を実現するために、タイヤ開発および周辺サービスの開発コンセプトである『SMART TYRE CONCEPT』が掲げられている。その周辺サービスの中核を担う『センシングコア』は、来るべき自動運転社会においてモビリティの進化・発展に大きく貢献できる技術である。路面状態などのデータが車両の制御に活用されるだけでなく、クラウド経由で街、社会の情報に統合され、ビッグデータとして解析される未来に向けて技術開発が推進される。

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