パリ五輪に水素燃料モジュール改造車が導入
欧州トヨタは、輸送の脱炭素化を加速させる技術的ソリューションを提供する企業グループであるGCKに、水素燃料電池モジュールを供給し、10両の中古のイヴェコ社製バスをテールパイプ排出ゼロの電気自動車に改造する。改造されたバスは、カーボンニュートラルな輸送サービスを提供するフランスのB.E.Green社が購入し、大会での使用後、既存の車両に替わって水素自動車が導入される。本日、フランスのクレルモンフェランで開催されたRNTP輸送イベントで、トヨタの燃料電池モジュールを搭載した長距離バスの改造第1号車が発表された。
改造の際、客車の前部にあるディーゼルエンジンとギアボックスは、370kW(503PS)の電気モーター、バッテリー、トヨタTFCM2-B燃料電池モジュールに置き換えられる。この革新的なアプローチとコラボレーションにより、トヨタは燃料電池モジュールの柔軟性と、従来の輸送手段をテールパイプ排出ゼロの車両に転換する可能性が実証された。
長距離バス分野での今回の提携により、トヨタは、多様な分野にわたる水素ソリューションに燃料電池技術を提供するための提携ポートフォリオをさらに拡大する。燃料電池モジュールは、トラック、バス、列車、発電機、様々な海洋用途ですでに使用されている。この最新の開発は、カーボンニュートラル社会に向けたエネルギー転換をさらに加速させる一助となる。