2030年の自動運転、チューリングが生成AIの力で切り拓く[自動車業界60秒ブリーフィング]

チューリングは完全自動運転を目指しており、2030年までにレベル5の自動運転機能を搭載したBEVの発売を目指している。現在はデータ収集を重ね、シミュレーションと実車での検証を繰り返しながらソフトウェアの精度を向上させている。

特にLLM(ラージ・ランゲージ・モデル)を利用して、自然言語を介した状況理解や抽象化の能力を自動運転に取り入れることで、より複雑な判断を可能にすることを目指している。これにより、人間が行う運転判断をAIが代替し、レベル5自動運転の実現に向けた重要な一歩を踏み出している。

しかし、現時点では複雑なシナリオや特定の状況に対する対応はまだ課題が多く、今後の開発が必要だ。特に「潜在空間」を理解する能力をAIに持たせることで、より人間に近い判断を行う自動運転システムを構築しようとしている。この取り組みが成功すれば、日本発のスタートアップとして、世界に誇る自動運転技術のリーダーになることが期待される。

詳細を読む→生成AIを活用して完全自動運転の実現に挑戦するチューリング【AD/ADASの現状をおさらいする Vol. 1】

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