ティアフォー、ハンドル/ペダル操作が不要なロボットタクシーの新型プロトタイプを発表

自動運転の民主化をビジョンに掲げる「TIER IV(ティアフォー)」は、自動運転を行なうロボットタクシー車両の新型プロトタイプを発表した。合わせてイベントなどでの展示も行なわれる。

 

自動運転の民主化をビジョンに掲げるティアフォーは、ハンドルとペダルの操作が不要なロボットタクシー車両の新型プロトタイプを開発し、2025年3月22日から開催される神奈川県、相模原市、JR東海共催のイベント「未来の乗り物大集合! 最新テクノロジーに『触れよう!』『乗ってみよう!』」において車両を展示する。また、自動車業界の関連企業がロボットタクシー市場に参入しやすくなることを目指し、車両の仕様やソフトウェア構成を含む自動運転システムの設計が公開される。本成果により、日本発のロボットタクシーの標準モデルの構築が進み、全国各地におけるロボットタクシーの実用化が促進されるとともに、ロボットタクシー市場における日本の競争力の強化が期待されている。

本成果は、2024年8月に交付決定を受けた経済産業省による令和5年度補正予算「モビリティDX促進のための無人自動運転開発・実証支援補助金」のうち、自動運転移動サービス用車両開発事業を通じて実現したものとされている。既存の電気自動車プラットフォームを基に、ロボットタクシーに特化した外装および内装が独自に設計され、自動運転用オープンソースソフトウェア「Autoware」を最適に利用するためのセンサー構成が採用された。また、大規模言語モデルを活用した対話エージェントが新規に開発され、乗車時の目的地設定などのユーザー体験の向上が実現された。

ティアフォーが開発する新型プロトタイプ
新型プロトタイプの内装
https://tier4.jp
ティアフォー 公式サイト

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