水素混焼発電とは、軽油や都市ガスなどの燃料に水素を混焼させることにより二酸化炭素(CO2) の発生を抑制する技術。水素混焼発電は、水素と軽油の混合比率の調整や燃焼温度の管理が課題となっている。このたびのデンヨーの250kW水素混焼発電機の開発は、水素の混焼率を50%とすることで、軽油のみを燃料とする場合と比較してCO2の発生を50%削減することを目指すもの。
デンヨーは可搬形発電機のトップメーカーとして軽油と水素の混焼に取り組んでおり、2018 年に福島県において500kW発電機の実証を、2021年2月から宮城県富谷市においても停電時でも発電を可能にする44kW発電機を提供するなどデータ収集に努めてきた。
今回の水素混焼発電機の開発では、コマツはこれまで培ってきた技術を活かし、エンジン性能データの解析や水素混焼時のエンジン制御の最適化に関して技術協力を行っている。そのほか水素の供給部については日立製作所が協力している。2023年の量産開始を目指しており、今後も共同でカーボンニュートラルの実現に向けた取り組みを強化していく。