2ストランド式スラブ連鋳機2基による初年度スラブ生産能力は合計約450万トン、将来的には600万トンまで能力拡大も可能で、多数の技術パッケージにより、高い内部及び表面品質のスラブを生産する。
JSWスチール社は、インドの大手民間鉄鋼メーカーでJSWグループ傘下にあり、インドの3州にわたって6ヵ所の生産拠点を保有し、総年間生産能力は約1,800 万トン。ドルビー工場の年間生産能力は現在約500万トンで、当社が新たに納入する連鋳機と熱間圧延設備は、他の設備投資とあいまって同工場の生産能力を大幅に拡大する。JSWスチール社はさらに年間総生産能力を4,000 万トンに拡大する中期計画を立てている。
このプライメタルズテクノロジーズ製連鋳機は、湾曲半径9メートル、凝固完了長34.5メートル(将来的には 36.9メートルに拡張可能)で、厚さ220ミリメートル、幅900〜1650ミリメートルのスラブを毎分最大2メートルの速度で鋳造し、将来的には毎分2.1メートルまで増速させる計画。
本連鋳機は、同社のさまざまな技術パッケージにより、トラブルのない鋳造プロセスと、表面及び内部の品質が高いスラブの生産が可能。パッケージにはストレート形状の鋳型「SmartMold(スマートモールド)」、湯もれを自動検知する鋳型監視システム「Mold Expert(モールドエキスパート)」、鋳型内の湯面レベルを制御する「LevCon(レブコン)」、鋳型オシレーター機構「DynaFlex(ダイナフレックス)」、インライン品質保証システム「Quality Expert(クオリティエキスパート)」が含まれ、 「DynaGap Soft Reduction (ダイナギャップソフトリダクション)」を冷却モデル「Dynacs 3D(ダイナックス3D)」と組み合わせることで、高品質な鋼管用の鋼種やマイクロ合金鋼のスラブを鋳造することができる。同社はまた、据付けおよび試運転指導、顧客スタッフのトレーニングも担当した。