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アウディ風フェイスを片側60mmのワイドボディで包み込む!
バンパーの大胆加工で驚きのイメージチェンジに成功
『ユーロ系スーパーカーモディファイ』というコンセプトのもと、兵庫県のカスタムビルダー“マスカレード”がかつて製作したBL5型レガシィ。オーナーの要望に応えるカタチで、アウディが誇るスーパースポーツ“R8”の雰囲気を表現した超大作だ。
製作で苦労したのが、アウディのフェイスデザインとレガシィのボディをどう調和させるか。バンパーセンター&サイドのグリルを控えめにしては迫力が出ない上、上手く車両全体のデザインに馴染ませないと“グリルのお化け”のような想定外マシンになりかねない。
この問題は、片側約60mmワイドで設計したフェンダー形状によって解決。フェンダー先端からホイールアーチまで広がっていくラインを設けて、大きなグリルを引き締めたのである。さらに、フロントサイドのダミーダクトを大きく取ることで、全体の調和を破綻させないよう細心の配慮をもってデザインした。
ちなみに、バンパーはダムドの製品をベースに大きく形状変更、ワイドボディはFRPによる完全なワンオフスペシャルとなる。なお、ボディの大幅なワイド化に伴って給油口やドアノブ等はスマートに移設。ドア開口部や、新たに設けたプレスラインまで含めてマスカレードが拘ったポイントだ。
スーパーカーモディファイというにからには、シザースドアも欠かせない要素。国産ダンパーを使ったP.Gウイングを使って質感を高めている。
ホイールは19インチのウェッズ・マーベリックをインストール。地を這うようなローダウンは、ボルドワールドのエアサスによって達成している。
カスタムの範囲は室内にまで及ぶ。ステアリング上部やセンターコンソール、インナードアハンドル周辺はシルバーカーボン加工を施してイメージチェンジ。ナイトシーンを彩るためのLEDライティングも仕込まれている。
言われなければ気づかないワンポイントがマフラーの塗装。ガンンメタリックにカラーチェンジしてチューンド輸入車らしさを演出しているのだ。
大技だけではなく、そこに細かな技を組み合わせて完成度を高めまくったBL5レガシィベースのカスタムマシン。純正ヘッドライトを生かして、ここまでリメイクできる技術と執念には感服するしかない。
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