「それでもキミは第二世代GT-Rが欲しいか・・・?」ボディは錆や腐食との戦いだ!

レストア事業を通して積み重ねた膨大なノウハウ!

30年モノのボディは悲惨な状態になっている!?

カーボン製ボディキットの開発をきっかけに、自社でボディファクトリーの運営をスタートさせた“ガレージアクティブ”。これにより、お客さんの事故トラブルやリフレッシュ&レストアをワンストップで対応できるようになった他、フルストリップ状態から仕上げたコンプリートカーの提供も可能となった。

今回は、そんなアクティブのボディファクトリーで、第二世代GT-Rのボディに関する劣化の現状を探ることにした。というのも、表面的には綺麗でも、袋状になっている箇所やパネルの裏側は錆が回っているケースが非常に多いからだ。希少価値が上がり続けている第二世代GT-Rと言えども、所詮は30年選手。メンテナンスをかかさず大切に乗り続けていても、経年劣化は避けられないのである。

ちなみに、ボディの程度は年式とはほぼ関係なく、保管状況や走らせ方などで千差万別とのことだ。

フロントストラットタワー

まず、ウィークポイントの筆頭として挙げられるのが、フロントのストラットタワー周辺。ここはパネルの合わせ面の内側が酷く錆びているケースが多いという。新品パネルは生産廃止状態のため、修復には相応の技術と予算が必要だ。

雨水が溜まりやすいカウルトップ裏も錆による腐食が進行しやすいポイントだ。

リヤのトランク内部も、スポット溶接を剥がすと大抵はこのような状態になっている。パッと見は錆が浮いてきた程度に見えるが、実際にはその内部で鋼板が完全に腐食しきっている。こうなると、パネル交換しか選択肢がない。

R32〜R33系において、高確率でダメージを受けている箇所がリヤフェンダーアーチ後方。マッドガード等が装着されている車両は気付きにくいが、内部で発生した錆が表面まで進行しているケースが多いのだ。ルーフから内側を伝って流れる雨水の抜けをよくしてやれば進行を遅らせることが可能だ。

ジャッキアップポイントの潰れと錆は、人為的な要因に大きく左右される箇所。車両を上げる際には極力リフトを用いるなど、日頃から気を使いたいところだ。

ハードレートのスプリングを組んだチューンドの場合、路面から伝わる振動を受けてフロントフレーム付け根のスポット溶接が剥離しているケースも少なくない。ドア前方下側(アーチ部)パネルの合わせ目も同様だ。

こうした劣化ポイントを無視して乗り続けるのも一つの手だ。しかし、錆や腐食は決して自然治癒しない。末長く第二世代GT-Rと付き合っていくつもりならば、やはり修復は避けらないだろう。

ガレージアクティブでは、ダメージの度合いに応じてドナー車両を用意して移植を図ったり、鉄板から必要な部位を製作するといった作業を駆使しながらボディを蘇らせていく。同時に、クラックが発生しやすいポイントには、独自の対策プレートを使っての補強も敢行する。

この補強に関しては、とくに重要なのがフロントフレーム周辺とのことで、サブフレームからストラットタワー周りにはスポット溶接増しも実施。補強後は、純正同様のシーリングやウレタンコートで美しくフィニッシュさせる。

なお、ガレージアクティブでは第二世代GT-Rの購入希望者に向けて、このようにフルストリップ状態から車両を製作するコンプリートプランも用意している。それなりの予算は必要となるが、新車以上の剛強ボディでGT-Rの性能を堪能したいユーザーは、ぜひ一度問い合わせてみてほしい。

●問い合わせ:ガレージアクティブ 福岡県行橋市大字今井1407-1 TEL:0930-25-4488

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