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レースシーンで培ったノウハウをフル投入!
完全合法のストリート×ワインディングSPL
マツダ車チューンのスペシャリストとして名を馳す“オーバードライブ”。レース活動にも積極的で、スーパー耐久シリーズではGT-5クラスをND型ロードスターで制覇(2021年)するなど、輝かしい戦果を挙げている。
今回紹介するのは、そんなオーバードライブがレース参戦で蓄積したノウハウを元に仕上げたデモカー。ワインディングを気持ち良く走れる仕様として製作された純然たるストリートスペックだ。
オリジナルブランドであるodula(オーデュラ)製パーツでコンプリートされたスタイリングは、このままディーラーや車検場に持ち込んでも問題ないフル合法仕様だ。細部を見ていく。
フロントリップタイプGTは、S耐で鍛え抜かれたハイスペック仕様だ。確実にダウンフォースを発生させつつ、車高ダウン時のロードクリアランスにも配慮したデザインとなる。
雨水の侵入を防ぎつつ、エンジンルーム内の熱気を効率良く排出する独自構造を採用したクーリングボンネット。強固な裏骨構造でありながら、純正から2kgの軽量化を達成している。
フェンダー内の圧力や熱を抜くことで、走行抵抗の軽減とブレーキの冷却性を高めるフェンダールーバーも装着。こちらも他のパーツと同様に、元々はレーシングカーへのインストールを目的に開発されたものだ。
リヤタイヤのトレッド面に当たる走行風を逃すためのリアフェンダーデフレクター。スーパー耐久公認パーツとして指定される逸品は、ストリートでのパフォーマンスアップにも繋がるはずだ。
GTウイングは、スーパー耐久仕様と基本的に同じデザインではあるものの、ストリートで問題なく使用できるよう全幅を1380mmにアレンジ。RFに装着してもルーフ開閉には干渉しない作りとなっている。
リヤビューを引き締めつつボトムの空気を効率的に排出するディフューザーも、見た目だけではない機能パーツのひとつ。素材はFRPとカーボンの2種類をラインナップしている。
エンジンは中高回転域の強化が軸となる。デモカーは、272度(リフト量IN10.5mm EX9.2mm)のオリジナルハイカムやビッグスロットル、ラムエアボックス等を組み込んだ上、独自のECUセッティングで最適化。最高出力は163psだ。
特性としては5000rpm以上を使って楽しめるようにセットアップされており、まさにNAメカチューニングならではの“回して楽しめる”味付けとなっている。
排気効率はもちろん、重量面にも配慮したRスペックマフラーはリヤディフューザーとのマッチングでスポーティなリヤビューを演出する。
一方、室内はドライビングポジションの最適化がポイント。デモカーは純正スイッチ装着可能なスポーツステアリングを装備。本革+レッドステッチの高級感、357mmの取り回し良さでハンドリングが楽しくなる逸品。握りやすい球体形状のシフトノブは、カーボン素材を採用することでインテリアのアクセントにも最適だ。
傷が付きやすいドアシル部分をカバーするカーボンスカッフシートも開発。左右セットでブラックカーボン、シルバーカーボン、レッドカーボンがラインナップされる。
足回りは、優れた接地性とリニアなハンドリングで評価の高いオーバードライブ蹴脚車高調(17万3800円)を装備。リヤにテンダースプリングを与えてストロークとトラクションを確保しているのがポイントだ。1.5L、RFともに共用となっており、減衰力調整のみでストリートからサーキットまで幅広くカバーする。
足元はボルクレーシングTE37ソニックの16インチをセット。組み合わせるタイヤは、ストリート&ワインディングで安定した走りをサポートするディレッツァZIII(205/50R16)だ。
豊富な経験とノウハウを活かして、ノーマルの良さを活かしながら全ての性能を引き上げていく。ロードスターらしさを失わずに、さらに”人馬一体“感を高めているのがこのマシンなのである。
●取材協力:オーバードライブ 大阪府八尾市太田新町7-216 TEL:072-920-6888
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オーバードライブ
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