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細部の美しさや素材のチョイスにも拘る
名機F6Aチューニングはまだまだ面白い!
オンロードとオフロード、それぞれのシーンで高いパフォーマンスを発揮する“遊びグルマ”として未だ根強い人気を誇るカプチーノ&ジムニー。そんな2車種をベースに、まさに機能美の極地と言えるほどのクオリティまでリファインを施したのは新潟県の“デザートイーグル”だ。
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この2台のオーナーは同一人物で、元々ジムニー(JA12)乗りだったオーナーがF6Aエンジン繋がりでデザートイーグルのデモカー(カプチーノ)を譲り受け、さらにその走りのイメージを反映させたジムニーの製作を新規で依頼したのだという。
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まずはカプチーノから見ていく。このチューンドはデザートイーグルが持てる技術を集約して製作したというほど細部まで拘り満点の作り込みだ。
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F6Aエンジンは65φ鍛造ピストンで腰下を強化した上で、JUN加工カムシャフト(256度 4.6mmリフト)とIHIのRH31FWタービンをセット。最大ブースト1.1キロで、最高出力は120psを発揮する。ブースト次第ではさらなるパワーアップも可能だが、無理なくロングスパンで使える程度に抑えているのだ。
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経年によるトラブルも起こしがちな純正ECUはハーネスなども一新しつつ、マネージメントはフルコンLINKのSTORMに置き換えている。
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フルコンの導入に合わせて組み込んだ、クランク角センサーやダイレクトイグニッション、バリアブルスロットルポジションセンサーなどは全てデザートイーグルのオリジナル製品。こうしたマニアックなパーツも得意としているのだ。
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エンジンルームの美観もこの車両の大きな特徴だ。芸術的なオリジナル大容量サージタンクをはじめ、チタンを使ったタワーバーやオイルキャッチタンクなど、どれもため息が出るほどの美しさだ。パイピングまでチタン製というから恐れ入る。
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特に自慢なのが、おそらく軽自動車ワールド初だというインコネル製の3-1EXマニ。加工技術は高いものが求められるが、軽く、強くという要求に応えてくれる。
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オリジナルパーツのインマニは容量をアップするだけでなく、内部もファンネル形状に変更することで,均等な吸気を実現している。
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フロアトンネル下に装着されているブレースバーもチタン製。この部分の剛性アップは走行性能の向上に直結する。
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エクステリアは、オーバーフェンダーやダックテールなどでスポーティな装いに。ハイエンドマテリアルへの拘りとデザートイーグルの技術力が詰め込まれた、文字通りのスーパーKチューンドだ。
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そんな魔改造カプチーノをリスペクトして開発されたJA12C型ジムニーがこちら。時間をかけて探したという幌車をベースに、超ハイレベルなモディファイが施されているのが特徴だ。
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心臓部のF6Aエンジンは、SOHCからDOHCへと変更。それに合わせて、タイミングベルトやウォーターポンプ、オイルパンなどの消耗品をリフレッシュし、コンディションを整えた。エンジンルームで存在感を主張するサクションパイプやエアクリーナーボックスはデザートイーグルのワンオフ品だ。
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制御系の要となるLINKのATOM.IIは、防水カプラーが備わっているためエンジンルームに配置。カプチーノに導入しているSTORMストームと比べるとチャンネル数が少ないため、制御内容は基本項目に限定しているそうだ。
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DOHCヘッドはシリンダー後方にデスビがあるため、そのままではバルクヘッドと干渉してしまう。そのため、エスクードのV6モデルの光学式センサーとオリジナルのアダプター組み合わせてダイレクトイグニッション化を敢行した。
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フルコン化に合わせスロットルポジションセンサーも高年式な他車種から流用。F6Aに限らず、センサー類のアップデートも、トラブル防止と性能向上には欠かせないポイントとなる。
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ビキニトップを装着したオープンボディは、オーナー拘りのポイントだ。経年劣化していたボディはレストア&リフレッシュによって蘇らせ、カプチーノ同様のレッドカラーでオールペイント。ルックスも徹底的に追求しているのだ。
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2台体制で、オンロードもオフロードも自由自在。F6Aエンジンを愛するマニアらしい最高のコレクションと言えるだろう。
●取材協力:デザートイーグル 新潟県新潟市西区寺尾台2丁目8-4 TEL:025-260-1189
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デザートイーグル
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